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ショートショート8月2回目

わたしのたんじょうび

作者: たかさば
掲載日:2021/08/10

「「「「「「おばあちゃん、お誕生日おめでとう!」」」」」」

「はい、ありがとさん。」


今日は、私の60回目の誕生日。

家族がささやかな誕生日パーティーを開いてくれている。

……賑やかで、いいこと。


「どうしよう、ろうそく全部させないよ!」

「60本も刺せないでしょう、どうしよう!」

「イチゴ全部先に食べようか…。」

「火つけたら燃え上がるよたぶん。」

「なんでもっと大きいケーキ買ってこなかったの!」


騒いでいる孫たちに向かって、ほほ笑む。


「ウフフ、私は48歳だから、なんとか刺せるんじゃない?」


「またママはそういうウソをつく!」

「うーん、頑張れば刺せるかも?」


試行錯誤している娘と息子に向かって、ほほ笑む。


「ウフフ、私は36歳だから、1度の間隔で配置すれば刺さると思うよ!」


「もう、フミちゃんはすぐにおちゃらけるんだから!」

「ねえねえ、ろうそく刺したい!」

「さーすー!」


プンプンしている旦那と子供たちに向かって、ほほ笑む。


「ウフフ、私は24歳だから、みっちりケーキの上にろうそくが刺さるね!」


「ホントだ!ちょうどいい感じ!」

「うわあーゴージャス!一緒に写真撮ろ、撮ろ!!」


はしゃいでいるお友達に向かって、ほほ笑む。


「ウフフ、わたしは12才だから、ケーキにバランス良くロウソクが刺さるよ!」


「一気に吹き消せるくらい大きくなったねえ……。」

「無事に育ってよかったよ、本当におめでとう。」


喜んでいる両親に向かって、ほほ笑む。


ウフフ…わたしは、まだ、うまれてないから…ケーキに、ろうそく、させないなあ……。


「無事に生まれてくれたら、それだけで……。」

「神様、どうか、どうか加奈子とおなかの赤ちゃんの命を……!」


ねがっている、おとうさんと、おかあさん。


かおをみることは…まだ、できない、かなあ……?


しまったなあ・・・たんじょうびのおもいでを・・・なぞっていたら。


ついうっかり・・・さかのぼっちゃったみたい。


ぷかぷかと、うかぶわたしは・・・とーっても、ねむく、なっちゃった。


まーた、しあわせなじんせい、はじまるね・・・・・・。


なんかいめ、かなあ・・・・・・?


・・・・・・。



・・・・・・ほぎゃー・・・。


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― 新着の感想 ―
[良い点] ほぎゃあ? [気になる点] おばあさん、強者に違いありません! [一言] ほぎゃあ!
2021/08/10 21:54 退会済み
管理
[一言] 何故だが分かりませんが、切ない気持ちになりました。
[良い点] 不思議な感じが素敵ですね。 永遠にループしそうです。(^-^)
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