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51モフ目

大変長らくお待たせしております。

一話重複があったので、更新再開は50モフ目からになっています。

最新話から飛ばれてきた方はご注意ください。


アテンションプリーズ

この51モフ目は飯テロ成分を含んでおります。

お腹が空いても作者は責任を取りかねるのでご注意ください。

 外に出ると、どこからともなく焼けたタレの香りが漂ってくる。

 この香り、焼き鳥と見た!

 レンタルボックス店に入ったことでみんな送還されてるし、たまには一人で回ってみるか。

 そんな気分で鼻を頼りにさまよってみると、屋台が集まっている広場に出た。

 ふむ。

 広場の周りを囲むようにして屋台が出ているか。

 中央に白衣でふんどしの連中が何かやっているけど、まずは焼き鳥だ。

 なんこつ、砂肝、かわ、ぼんじり、ねぎま……。

 タレも塩も揃っている。

 諸君、僕は焼き鳥が好きだ。つくねが好きだ。せせりが好きだ。すずめが好きだ。鶏以外の串焼きが好きだ。

 焼き鳥片手にジンジャーエールが好きだ。

 …………いや、ほら、いちおうさ、未成年だからね。お酒は二十歳になってから。ジンジャーエールどっかにないかな。

 疲れた顔した運営さんの上司さんが、ビール片手にねぎまをつまんでいるのっをスルーしてあげるのは優しさだろうか。

 ちなみにこのフェルザード世界のアルコールは、未成年は買えないようになってるし、まかり間違って飲まされたとしても、アルコールっぽい飲み物に変わるそうな。料理酒は例外的に買えるけど、こちらは飲めないようにロックがかかっている。コップには注げるけど、飲もうとすると例え百八十度ひっくり返そうと一滴もこぼれてこないという不思議仕様。もとい、ゲーム仕様。

「立ち上げ準備できたかぁ!? 起動試験行くぞぉ!」

 おや。素肌白衣に褌一丁の集団が何かを始めるようだ。

 なんこつに砂肝、ジンジャーエールも確保できたから、ショー代わりに見学しながらつまみますか。

「術式起動開始。コードネーム『ダム』立ち上げます!」

 素肌白衣にブーメランパンツのマッチョメンが叫ぶ。

 それをきっかけに他の素肌白衣に褌一丁どもが離れると、そこにあった岩の塊が微振動を起こし、そしてその振動がどんどん大きくなっていく。

 のそり、と動き出したそれは両方の足でしっかりと立ち上がった。

 そう。下半身だけ。

「よし、人形兵器KURARA起動確認」

「KURARAが、KURARAが立った!」

 人形兵器? 下半身? ダム?

 うっ、頭が……………。

「これは!」

「どうした!?」

「人形兵器KURARA初号機、制御を受け付けません!」

「まさか、暴走!?」

「とりあえず引きちぎるジョイントも食いつく上半身も食われるコアもここにはありません!」

「やかましいわ! とにかく逃げるぞ!」

 暴走する下半身が広場の壁にぶつかっては方向を変え、またぶつかっては方向を変えている。

 うわぁ、あっという間に褌共が消えた。

 周りの屋台の人も屋台ごといなくなってるし。

ぽーん

 おや、仮想ウィンドウが。


《イベント:暴走するゴーレムを止めろ。 が発生しました。》

《広場で暴れるKURARAちゃんを破壊してください。》

《なお、このイベントに参加されますと同時発生のイベント:逃げる錬金術師を捕まえろ。 には参加できません》

《参加報酬:逃げた錬金術師全員の資産から30%》

《参加しますか? YES NO》

 面白そうだからYESと。

 あ、みんなを召喚してないや。



【錬金術は】モノヅクリ掲示板 1192爆目【漢のロマン】


80.投獄中の作り手さん

業務連絡業務連絡

本日の起動実験は失敗

実験の再開はお努めが終わり次第、資金調達からの再開になります

次のKURARA弐号機は赤く塗装して六角形のメダル型コアで行くか




 KURARAちゃんは妙に耐久力がなかったから一人で余裕だった。

 けど、イベント報酬が焼き鳥一本分にもならんかったのはかなり損した気分だ。


ちなみに砂肝も呼び方は地域差があるようです。


感想欄に好きな焼き鳥とか書かないように。


書いちゃだめですよ(ちらっ



ちなみに私はなんこつが好きです。

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