12 海風を感じてドライブしよう(夕焼けこやけラインのお話)
さて、ここからは松山市以外の愛媛県の魅力についてお伝えできたら、と思います。
私が愛媛を訪れる時は、1泊2日なら1日は松山観光、もう一日は郊外をドライブするというのが定番のパターン。
もちろん、愛媛県内の主要な街は鉄道で繋がっていますし、特急列車も走っています。
ただ自由度という点では車が勝るのは仕方なかったり。
それに、自然豊かな愛媛県には素晴らしドライブスポットがたくさんあるんです。
中でも一押しが、松山郊外の伊予市から海沿いを西へ向かう、夕やけこやけライン。
これは国道378号線の一部、伊予市双海町から大洲市長浜町までの区間につけられた愛称です。
道路が引かれているのは、瀬戸内海の本当に直ぐそば。
なので、とても綺麗な海の景色をひたすら楽しむことが出来ます。
道路のすぐ内側にはJRの線路も走っており、美しい車窓が売りの観光列車が運行されていたり、観光ポスター常連の駅があったりします。
つまり、この付近の絶景はお墨付きなのですね。
道路は海岸線沿いを曲がりくねりながら進みますが、比較的新しく整備された道なので、カーブはそれほど急ではありません。起伏も少なめで走りやすい道だと思います。
それに要所要所には駐車スペースがあるので、安心して景色を楽しめるのも、おすすめ出来る点だったりします。
そしておすすめなのが道の駅ふたみ。こちらは松山市内から1時間弱ほどの場所にある道の駅で、なんとビーチが併設されています。
白い砂浜から眺める瀬戸内海は絶景。内海ならではの静かな水面に癒やされます。
そして、この道の駅がある双海町は「日本の夕日百選」に選ばれた町。
もちろん道の駅からも、それはそれは美しい夕日を眺めることができます。
恋人と行けば、ロマンチックな時間を過ごせること間違いなし……もちろん! 私みたいに1人でゆっくりと海を眺めるのも素敵な時間です。
そしてこの道の魅力は海だけではありません。道路の側には美しいお花の名所がたくさんあります。
中でも有名なのが菜の花。道の駅ふたみから15分程西へ走った場所には、近隣に住んでいる方々が植えてくださっている、という菜の花畑があります。
ちょうど2年前に行ったときは、まさに満開の季節でしたので、可愛らしい黄色の花を存分に楽しめました。
松山市街地を出発して、夕やけこやけラインを走破するのにかかる所要時間はだいたい1時間半程でしょうか?
そのまま西にまっすぐ走れば、漁港の街、また大分とをつなぐフェリーの発着地として知られる、八幡浜へと向かえます。
ここにはフェリー港直結で、新鮮な魚介類を買うことが出来る市場のある道の駅なんかもありますので、おすすめです。
もう少し時間があれば、南予地方の中心都市、宇和島を訪れてみるのもおすすめ。
松山からは高速経由で1時間半程。電車ならば、「特急 宇和海号」で1時間20分程の場所にあります。
年間通じて比較的温暖で、(これは戦後に植えたそうですが)駅前などにはヤシの木もある街は、どことなく南国の雰囲気を感じます。
宇和島の観光名所といえば宇和島城。あの伊達政宗の長男から続く、宇和島伊達家の居城として知られていたそうです。
しかも、このお城の天守閣は松山城同様に江戸時代から続くもの。現存12天守が2つもあるのは全国で愛媛県だけだったりします。
天守閣の上から望む、海と山に囲まれた宇和島市街地の景色も絶景です。
もちろん、宇和島グルメの代表である宇和島鯛めし。卵黄をいれたタレで和えた、鯛の刺身をご飯に載せていただくご当地グルメも忘れずにーーですね。
松山の街を楽しんだ後は、瀬戸内海の魅力を感じる旅、というのも素敵なものです。
道の駅 ふたみから眺めた瀬戸内海です。




