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聖貨を集めて、ぶん回せ!  作者: 青木紅葉
26章・領都の北側

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「ただいまー……っと」


 セリアーナの部屋に戻ると、部屋の掃除中だった使用人たちが手を止めて出迎えた。


「お帰りなさいませ。すぐにお風呂の用意をいたしますね」


 そう言って、慌てて浴室に向かおうとした。


 普段は俺が部屋までやってくる前にセリアーナが接近に気付いているから、彼女が風呂の用意の指示を出しているんだが……今日は執務室にいるしまだだったんだろう。


 予定が読めない俺に対応するのは難しいだろうし、ずっと備えていたのかもしれない。


 だが。


「ちょっと待った! 今日はまだいいよ」


 浴室に向かう使用人たちに声をかけると、まだ必要ないと伝えた。


「よろしいのですか?」


 自分で言うのも何だが俺は割と綺麗好きだし、外から戻って来たら大抵の場合風呂にすぐ入っていた。


 それを知る彼女たちは不思議そうにしているが。


「うん。今日はまだこれから出かけるかもしれないからね。お茶だけお願い」


 まだ今日は少しやっておきたいことが残っている。


 適当に狩りに出たくなったら出かける……っていう、普段とは少し事情が違うし、ちょっと生活リズムが変わってきてしまうな。


 まぁ……こういうこともあるか……と小さく溜め息を吐きながら、荷物を下ろすために俺の部屋に向かった。


 ◇


 部屋で荷物を下ろしてお茶を一杯飲んで一息つくと、俺は再び部屋を出た。


 向かった先は地下の魔導研究所だ。


「セラ副長? 今日はもう任務は終わったんですか?」


 そこへ向かう途中で、地下通路にある倉庫から出て来た研究所の職員が声をかけてきた。


 素材が入った箱を台車に乗せているし、これから研究所で何かを製作するんだろう。


「今日はもう終わりだね。でも、フィオさんにちょっと相談事があるから研究所にね。それは?」


「ポーション用の素材です。とは言っても、普段とは違う物ですがね。容器の変更の可能性があるんでしょう? それに合わせてこっちも少し変えてみたらどうか……って話が出たんですよ。効果は変わらないんですが……上手くいけば少し粘度が上がりそうです」


「へぇ……飲むんじゃなくて直接塗ったりするのに使えそうだね」


 ポーションは直接飲むか、患部にかけるか……大体の使い方はそうなんだが、それはポーションが液体だからだ。


 飲むのならともかく、かける場合だとちょっと無駄になることもあるんだよな。


 粘度が上がるんならその無駄になる分を減らせそうだし、小振りな瓶でも十分足りそうだ。


 俺は職員から話を聞きながら地下通路を研究所へと向かった。


 ◇


「素材来たぞ!」


「おう、ご苦労さん」


 一緒にやって来た彼が台車を押しながら中に入っていくと、待ち望んでいたのか中から声が上がっている。


 倉庫から素材が運び込まれるだけでこれだけ盛り上がるなんて……フィオーラだけじゃなくてこいつらも結構……アレだな。


 そんなことを考えながら、邪魔にならないようにゆっくりと中に入っていと、職員が驚いたような顔をした。


「……セラ様!? 何か御用でしょうか」


「フィオーラ様は今は騎士団本部に行ってますよ」


 俺が用件を口にする前に、フィオーラが今は不在なことがわかり「あ、そうなんだ……」と呟く。


「何しに行ったとかわかる?」


「セラ副長たちが帰還したと聞いて、騎士団の消耗品の在庫と必要量の確認です。なにもフィオーラ様自ら足を運ばなくても……と思ったのですが、オーギュスト団長に確認したいことがあるからと……」


 今日のウチの隊の消耗品の使用量とかも知りたかったのかな?


 入れ違いになったか……。


「なるほど……あんまり時間はかからなそうだね。それならこっちで待たせてもらうよ」


「ええ。どうぞあちらに……といっても大したもてなしも出来ないんですが……」


 奥の応接スペースに案内しようとするが。


「ここでいいよ。いつものことだしね。それよりも何か手伝おうか? 魔素の確認くらいなら出来るよ」


 折角だしここで時間潰しをさせてもらおうかな。

セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】

恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚

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― 新着の感想 ―
軟膏タイプのポーションとか作れたら便利そうだ
「素材が来たぞー!」 セラ「やあ(手をフリフリ)」
研究員的には滅茶苦茶有難い申し出……! ジグさんフィオさんですら長年の経験と勘で判断している魔素を見れるセラ……!
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