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「ただいまー……っと」
セリアーナの部屋に戻ると、部屋の掃除中だった使用人たちが手を止めて出迎えた。
「お帰りなさいませ。すぐにお風呂の用意をいたしますね」
そう言って、慌てて浴室に向かおうとした。
普段は俺が部屋までやってくる前にセリアーナが接近に気付いているから、彼女が風呂の用意の指示を出しているんだが……今日は執務室にいるしまだだったんだろう。
予定が読めない俺に対応するのは難しいだろうし、ずっと備えていたのかもしれない。
だが。
「ちょっと待った! 今日はまだいいよ」
浴室に向かう使用人たちに声をかけると、まだ必要ないと伝えた。
「よろしいのですか?」
自分で言うのも何だが俺は割と綺麗好きだし、外から戻って来たら大抵の場合風呂にすぐ入っていた。
それを知る彼女たちは不思議そうにしているが。
「うん。今日はまだこれから出かけるかもしれないからね。お茶だけお願い」
まだ今日は少しやっておきたいことが残っている。
適当に狩りに出たくなったら出かける……っていう、普段とは少し事情が違うし、ちょっと生活リズムが変わってきてしまうな。
まぁ……こういうこともあるか……と小さく溜め息を吐きながら、荷物を下ろすために俺の部屋に向かった。
◇
部屋で荷物を下ろしてお茶を一杯飲んで一息つくと、俺は再び部屋を出た。
向かった先は地下の魔導研究所だ。
「セラ副長? 今日はもう任務は終わったんですか?」
そこへ向かう途中で、地下通路にある倉庫から出て来た研究所の職員が声をかけてきた。
素材が入った箱を台車に乗せているし、これから研究所で何かを製作するんだろう。
「今日はもう終わりだね。でも、フィオさんにちょっと相談事があるから研究所にね。それは?」
「ポーション用の素材です。とは言っても、普段とは違う物ですがね。容器の変更の可能性があるんでしょう? それに合わせてこっちも少し変えてみたらどうか……って話が出たんですよ。効果は変わらないんですが……上手くいけば少し粘度が上がりそうです」
「へぇ……飲むんじゃなくて直接塗ったりするのに使えそうだね」
ポーションは直接飲むか、患部にかけるか……大体の使い方はそうなんだが、それはポーションが液体だからだ。
飲むのならともかく、かける場合だとちょっと無駄になることもあるんだよな。
粘度が上がるんならその無駄になる分を減らせそうだし、小振りな瓶でも十分足りそうだ。
俺は職員から話を聞きながら地下通路を研究所へと向かった。
◇
「素材来たぞ!」
「おう、ご苦労さん」
一緒にやって来た彼が台車を押しながら中に入っていくと、待ち望んでいたのか中から声が上がっている。
倉庫から素材が運び込まれるだけでこれだけ盛り上がるなんて……フィオーラだけじゃなくてこいつらも結構……アレだな。
そんなことを考えながら、邪魔にならないようにゆっくりと中に入っていと、職員が驚いたような顔をした。
「……セラ様!? 何か御用でしょうか」
「フィオーラ様は今は騎士団本部に行ってますよ」
俺が用件を口にする前に、フィオーラが今は不在なことがわかり「あ、そうなんだ……」と呟く。
「何しに行ったとかわかる?」
「セラ副長たちが帰還したと聞いて、騎士団の消耗品の在庫と必要量の確認です。なにもフィオーラ様自ら足を運ばなくても……と思ったのですが、オーギュスト団長に確認したいことがあるからと……」
今日のウチの隊の消耗品の使用量とかも知りたかったのかな?
入れ違いになったか……。
「なるほど……あんまり時間はかからなそうだね。それならこっちで待たせてもらうよ」
「ええ。どうぞあちらに……といっても大したもてなしも出来ないんですが……」
奥の応接スペースに案内しようとするが。
「ここでいいよ。いつものことだしね。それよりも何か手伝おうか? 魔素の確認くらいなら出来るよ」
折角だしここで時間潰しをさせてもらおうかな。
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




