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聖貨を集めて、ぶん回せ!  作者: 青木紅葉
26章・領都の北側

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 広場に向かうと、馬車の荷台が修理のためにひっくり返されていたんだが……その隣に積んでいた荷物が全部置かれている。


 当たり前だが、荷物を積んだまま修理することは出来ないもんな。


 せめてちょっと破損した……くらいならそのままでも出来ただろうが、よりにもよって車輪周りだし、どうにもならないんだろう。


「……あ、これはセラ様……お帰りなさいませ。お陰様で拠点の方の協力を得られました」


「それはよかった。直りそうかな?」


 近付いて荷台を覗き込むと、車軸を打ち付けている板を引っぺがしていた。


 そこが破損個所だったのかな?


 覗き込む俺に気付いた職人が、顔を上げた。


「どうも車輪に魔物……コボルトですか? そいつがしがみついたようでガタガタになってましたね。車輪自体には問題がないのは幸いですが、打ち付けた個所と車軸が傷んでるんですよ。とりあえずここでやれるのは板の交換と歪んだ車軸を無理矢理延ばすくらいですね」


「ふぬ……まぁ、領都まで走れればいいだけだしね。ここで出来るだけで十分だよ」


 この商人は北の街に商人仲間が待っているようだが、冒険者を彼らの下に送り出せればいいわけだしな。


「費用はもらいましたからね。その分はやってみせますよ」


 俺の言葉に、彼は肩を竦めながら不満そうに答えた。


 まぁ……間に合わせでいいからやってくれって言われても、中途半端な感じになるし職人としては不満なんだろうが、そこは我慢してもらおう。


 俺は「まぁ……頑張ってね」とだけ伝えると、宿舎に向かうことにした。


 ◇


 宿舎の二階で今日の調査の結果を纏めつつ皆と一息ついていると、外がにわかに騒がしくなってきた。


「何かあったのかな?」


 騒がしくはあるが、歓声の類だし事件てわけじゃなさそうだが……。


「ジグハルト殿たちが戻って来たんじゃないか?」


「領都や他の街でも騎士団が任務から戻って来たら盛り上がるしな」


「あの隊はもう結構な期間滞在しているんだよな? それなら仲間意識も持たれるか」


 兵たちの言葉に、俺は「へぇ……」と返しながら窓の方に飛んで行くと、そこから外の様子を眺めてみた。


 まだ拠点に入って来たばかりのようで、ジグハルトたちの姿は見えないが……何やら人だかりが出来ている。


 ただ単に帰還したってだけじゃなくて……。


「何か獲って来たみたいだね。魔物を見つけたのかな?」


 俺がそう言うと、隊員たちも窓辺にやって来て外を見る。


「……本当だな。後ろにデカいのを引いているぜ」


「獲物か。雨季の間は流石にそんな手がかかることはしなかっただろうし、明けたら明けたで魔物がどこかに行っているからな。久しぶりなんじゃないか?」


 兵たちの言葉に、俺は「なるほどねー……」と頷いた。


 俺がこっちに顔を出していた頃は、討伐した魔物で形がちゃんと残っているものは拠点に運んでいた。


 それを処理して、滞在費用代わりに住民に配ったりもしていたんだが、最近はこの辺に魔物がいなくなったとか言っていたし……ジグハルトたちが調査に出ても獲って来れなかったんだろう。


 久しぶりの収獲品ってわけだ。


「そりゃ拠点の人たちも喜ぶか。でも、この辺にはいないって言ったのに獲れたってことは、普段とは違う場所に行ったのかな?」


「かもしれないな。まあ、アンタがこの後飛んで回るし、普段は行かない場所を見て回るってのも悪くないんじゃないか?」


 上空からだと広範囲を見て回れるが、地上を細かくは見て回れないから思わぬ見落としとかもあるかもしれない。


 それを事前にチェックしてくれているのなら、今後の調査のペースも大分上がるだろう。


「んじゃ、その情報も纏められるようにしておかないとね」


「そうだな。とった獲物を持って帰れる距離ならここからそう離れていないだろうし、周辺の地図も用意しておくか」


 そう言って彼らは窓辺から離れていった。

セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】

恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚

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― 新着の感想 ―
この拠点もいい感じに発展してきてるね
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