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聖貨を集めて、ぶん回せ!  作者: 青木紅葉
26章・領都の北側

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【風の衣】を解除した瞬間に一気に暑さを感じた。


 風は気持ちいいが、それでも日差しの強さからこのままジッとしていたらあっという間に汗だくになってしまいそうだ。


「もう結構暑くなってるんだね。日差しも強いし……これならすぐに地面は乾いちゃいそうだ」


 地面の状態が良くなると、人間は勿論だが魔物だって行動範囲が広がって来るし、必ずしもいいことばかりだとは言えないが……。


「とりあえずカエルもどきの行動範囲は狭まるかな?」


 あの倒すのも処理するのも面倒なカエルもどきは大人しくなるはずだ。


 陸地でも行動出来るが、それでも水棲だしな。


 雨季の大雨で出来た一の森の水溜まりや、地中でこちら側と繋がっていた水路などを使ってあちらこちらに出没していたが、これからはそうはいかなくなるだろう。


「……暑い。下に下りるか」


 鎧を着こんだ兵たちほどではないが、俺もジャケットを着こんでいるし夏向きの恰好をしているわけではない。


 日差しもだが気温でジワジワと体力が奪われていくのを感じる。


 もちろん【祈り】は発動したままだし、この程度の消耗ならすぐに回復出来るが……気力はそうはいかないからな。


 一先ず上空では暑いくらいしか変化は感じられなかったし、さっさと森に下りてしまおう。


【妖精の瞳】とヘビの目。


 そして、ヘビたちにも周囲の警戒をさせながら【浮き玉】の高度を下げていった。


 ◇


【風の衣】がないから、体を引っかけないように慎重に枝を避けながら地上付近まで下りていく。


 いつもは特に考えずに真っ直ぐ突っ込んだりしていたが……いやはやこれは大変だ。


 その甲斐あって、無事どこも引っかけるようなこともなく森の中に下りることが出来たんだが……。


「蒸し暑っ!? 臭っ!?」


 そうしたらそうしたでまた別の問題に気付いた。


 上空は日差しを遮る物が無いし直射日光を浴びていたが、その分風を遮る物も無かった。


 では森の中はどうかというと、日差しは木の枝で遮られるが風も遮られていて、随分と空気が淀んている。


 さらに、普段の森の臭いに加えて、半端に残った水溜まりから漂っている腐ったような臭い……それらが合わさってひたすら不快な環境になっている。


 いっそ雨が降り続けている方が、気温は下がるし水も流れているしでマシな環境なんじゃないか?


「これは森の中に入る人たちは大変だよ……」


 ジグハルトたちが俺の助力を……って聞いた時、正直雨が上がるころだし探索のペースだって上がるはずなのになって疑問に思っていたんだが、その理由がちょっとわかった気がする。


 この半端な時期は、頑張ったところでどうしても効率が落ちてしまうんだろうな。


「んで……オレも効率が落ちちゃうね。戻すか」


 小さく溜め息を吐くと、【風の衣】を発動し直した。


【風の衣】で外気を遮断する弊害よりも、この森の空気をもろに浴び続ける弊害の方が俺にはずっと大きいし、それならただ俺が危険になるだけでやる意味はない。


「他の季節だとどうなんだろうね? ……結局何か問題が見つかって止めそうだけどね」


 再び溜め息を吐くが……現場で急な思い付きで慣れないことをやっても仕方がないよな……と気を取り直して、改めて森の探索を再開することにした。


 ◇


「この時期森に入って仕事をする人は偉いね……。騎士団と冒険者と……猟師かな? 騎士団の方はいいとして……領主から何か彼らに支援の品でも贈ってもらおうかな」


 もちろん彼らだって仕事なわけだし、わざわざ労う必要はないのかもしれないが……この環境は大変だぞ。


 雨季明けの外の様子を調べるって意味では、リアーナにとって大事な仕事でもあるわけだしな。


「……おっと? 丁度良さそうな枝だね。……ほっ!」


 低い位置にせり出した枝に目を付けた俺は、まずは蹴りでその枝を折ると、地面に落ちる前に尻尾で巻き取った。

セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】

恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚

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― 新着の感想 ―
普通の森でも慣れてないと空気とかキツいからねw
勇者は木の枝を手に入れた!
セラ「くっさぁ♡」 ではなくて セラ「くっさ……!(自然環境の腐臭)」 なんですね(
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