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聖貨を集めて、ぶん回せ!【2巻発売中】  作者: 青木紅葉
5章・王都で色々ザックザク

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「セラちゃん、丁度いい所で会ったわ」


2階の使用人や従者達の部屋がある中央エリアの窓から入り、セリアーナの部屋に向かう途中バッタリ会ったメイドさんに呼び止められた。

彼女は確か、この屋敷じゃなくてゼルキスの本邸で働いている人のはずだ。


連れて来た者達までは紹介されていないが、親父さん達と一緒に来たのかな?


「どしました?」


俺に用となると、高い所の掃除か、あるいは……。


「奥様がご用だそうよ。見かけたら部屋に来るよう伝えて欲しいって」


「奥様って、ミネア様?」


王都と領都と、どちらで働いているかで旦那様、奥様が指す相手が違うから、そこは確認しないといけない。

この場合はミネアさんだろう。


「ええそうよ。お願いね」


「はーい。着替えたら行くって伝えといてください」


「わかったわ」


同じ2階の西側に部屋があるから一緒に行ってもいいんだが、俺は先に行かせてもらおう。

流石にダンジョン帰りのままで行くわけにはいかない。

着替えたいし、荷物も置いておきたい。


それにしても用事か……まぁ予想は付くかな?



サクッとシャワーと着替えを済まし念の為【浮き玉】も置いて、ミネアさんの部屋の前に到着。


「セラです」


ドアをノックし中に呼びかける。

じーさんだとドアの前に着いた時点で気づくみたいで、ノックする前に入って来いと言われるが、そんな事は無かった。


「入りなさい」


冷たい声とともにドアを開けたのは、ジーナさん。

彼女はメイドではなくミネアさんの従者で、彼女がミュラー家に嫁ぐ前からの関係らしい。

本邸の怒らせたらいけない人ランクで、メイド長のハンナさんに次ぐ2位の人だ。


「あ、はい」


彼女はまず睨んでくる。

目力ってやつ?

只でさえ、彼女は背が高いのに、床に降りていると身長差から迫力が凄い。


「セラ、こちらにいらっしゃい」


奥からオリアナさんの声がした。

オリアナさんもいるのか。

ジーナさんの横を通り抜け、部屋に入り、そちらに向かう。


セリアーナの部屋とは違い、寝室と分けておらず、応接スペースとその奥にベッドが置いてある。

この部屋を使うのは一時的だからかな?


「よく来てくれましたね。座っていいですよ」


「はい」


目の前にはミネアさん。

やや垂れ目でいつも穏やかな表情をしている。

セリアーナは父親似だけど、アイゼンは母親似だな。

雰囲気が似ている。


ああ、もしかしてアイゼンがいつも厳めしい表情をしているのは、その為だろうか?


「セラさん、貴方とこうして話すのは初めてかしら?」


「はい」


「そうね。領都でもこちらでもセリアーナと一緒に居ていつも忙しそうですものね」


クスクス上品に笑いながら話すミネアさん。

まぁ、俺はいつも部屋でゴロゴロしていたから決して忙しいわけじゃ無いんだけどね?


その後しばらく、普段のセリアーナの様子やダンジョンの事、王都の事などを色々聞かれたが、中々本題に入らない。

いきなり本題に入るのはよろしくないそうで、軽い世間話から徐々に近づけていくそうだが面倒な事だ。


まぁでも、そろそろ来るはず。

フェルドさんちの結婚式の話になったからな。


「そういえば、お義母様から聞いたのだけれど、セラさんは王都に来てから新しい加護を授かったそうね?」


「はい【ミラの祝福】ですね」


「私も施療を受けたのだけれど、素晴らしかったわ。ゼルキスに戻るとまた貴方もセリアーナも忙しくなるでしょうし、王都にいる間に試してみたらどうかしら?」


ミネアさんの話にオリアナさんが合わせて来る。


ミネアさん、屋内とは言えもうだいぶ冷えるようになって来たのに、両肩出して腕が見える服を着ているしね。

腕からやって欲しいんだろうね。


「そうですね、お義母様。セラさんどうかしら?」


「はーい。今からやりましょうか?」


回りくどい気もするが、娘の従者に頼みごとをするっていうのもなかなか難しいのかもしれないね。

でも、1回やっちゃえば後は簡単かな?

セラ・【隠れ家】【祈り】【ミラの祝福】・【浮き玉】【影の剣】【緋蜂の針】【妖精の瞳】・17枚

セリアーナ・【範囲識別】・【】・29枚

エレナ・【】・【緑の牙】・2枚

アレク・【】・【赤の盾】・4枚

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― 新着の感想 ―
[一言] セラは外見年齢的に実情をよく知らない人間からは 部下や配下と言うよりは【愛玩動物】扱いされてそう そんなんだから既に自分より立場が上になる事が 確定している娘の所有物相手には対応に困るかな…
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