4 ちなみに編2「初心者向け・下手くそさん向け武器」
本編中にはほとんど登場しない(と思われる)が、プレイヤーが多いゲームではやはり「ゲーム下手だけど楽しみたい人」がいるものと推定される。筆者も別にガチゲーマーでもタイトル保持者でもないし……。というわけで、本項では「初心者向け・下手くそさん向けの武器」を解説していく。
「クラスタル」
下手くそさん向け武器第一号、浮遊するビーム兵器。結晶+集合体の造語で、完全にファンタジー武器。宝石や鉱石好きに好まれ、カスタム性もそれなりにあるので「うちの子」写真を投稿するものも。
どの手持ち武器もなじまない、棒切れを振って敵を攻撃する感触がイヤ、などなど「武器の扱いに慣れていない」人は多い。そのため「手で持たない武器」の開発が考えられ、単に浮遊するだけでは本人の邪魔になるなどの結論が出た結果「手のひらサイズ、コレクション性高、両手が空く」武器が誕生した。
それなりに強いものの、トップティアではない程度に落ち着いている。
「符」
下手くそさん向け武器第二号、お札。紙や墨を用意して呪文や紋様を書き入れ、さまざまな魔法を発動できる。魔術師や巫女の気分になれる、行えることの幅が非常に広いなどなど、マニア向けかと思いきや、かなりの人気を博している。
静かに作業している時間の方が好き、準備する方が楽しい、たくさん積み上げるのが気持ちいい、という人向け。効果量はかなり強めに設定してあり、こういった時間に割く比重を大きめに取れるよう、戦闘が早めに終わるように調整されている。
量産にはかなりの時間がかかるため、コスト/タイムパフォーマンスはかなり悪い。そのため、ガチ勢にとってはそこまで重要視されていない。
「タクト」
下手くそさん向け武器第三号、指揮棒。バフや召喚を主体にしており、自分で戦うのが怖い人向けの武器。細かい彫り込みを施した細い指揮棒で、芸術性が高いためコレクターズアイテムとしても価値が高い。木製品マニア垂涎の品。
戦闘よりも召喚獣や配下と戯れている時間の方が好き、直接化け物どもと相対するなんてぜったい無理、などなど「信頼できる相手に任せたい」タイプの人におすすめ。ジョブに依存しないバフを何種類も使えるため、ガチ性能もそれなり以上に高い。
当然の話ではあるが、直接戦闘にはまったく向かず、これを装備できるジョブはバフ特化で本体性能や装備性能がかなり低い。
いちおう設定を開示しておいて、後から使えるようにする作戦……ってわけではないけど、まあうん。




