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武 頼庵さま
ある日の昼 ふとこぼれた笑み
眼にした陽だまりの中
くつろぐねこ一匹ひとり
側に近づきなでる勇気のない自分
可愛いと想う心に負かされて
一歩をゆっくり進めてく
瞳に映る空は青く
周りの景色もどこかはかなく
その時間だけがゆっくりと過ぎゆく
気付かづにこぼれた微笑み
わずかに香る太陽の匂い
風に流れる土の匂い
何も言わずに顔だけを向けて
私の事を警戒する君
大丈夫かな?
怒るかな?
そぉっと手を伸ばした指先を
くんくん鼻をならしながら
ドキドキする私を
丸い瞳で見つめてくる
君の背中をなでる幸せ
心地いいのどを鳴らす音
愛しい時間を共にする
ある日の昼 ふとこぼれた笑み
見上げる瞳に映るモノ
幸せそうな顔を見るワタシ
君の側に居れた事の幸せ
君と心通わせ得られた幸せ
ある日の昼の幸せ
陽だまりの幸せ




