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十人十色の昼下がり  作者: 昼に詩う者たち
『ある日の昼 ふとこぼれた○○』から始まる詩
33/42

クレヨンさまと連歌

ある日の昼、ふとこぼれた詩。


 六月、雨。

 用事あり、近くのコンビニへ。

 クルマなし。

 車検中、クルマなし。


 仕方なく、歩く。

 雨、傘を打ち、アスファルト打つ。

 今年はよく降る。

 時季とは言え、よく降る。

 上を向く。

 重々しい。

 鉛、空に浮き。

 ふと視線、落とす。

 紫陽花、咲いている。

 青い紫陽花。

 雨に打たれ、雫零す。



 青の香

 鉛涙を

 身に纏い



 なんてね。

 つまらない。

 さてと、歩こう。




ある日の昼、ふとこぼれた詩。


 雨、睦月。

 コンビニで一人、立ち読み。

 客なし。

 暇潰し中、客なし。


 店員の視線、痛く。

 両手、雑誌を閉じ、心も閉じる。

 降りやまぬ雨。

 こもる湿気に、曇るガラス。

 視線を先へ。

 にじむ視界。

 怒り、辛苦もぼやけ。

 ふと目を引く。

 紫陽花、咲いている。

 赤い紫陽花。

 雨を閉じ込め、滴溜める。



 赤の心を

 薄め力へ



 なんてね。

 つまらない。

 さてと、出よう。



 青の香

 鉛涙を

 身に纏い


 赤の心を

 薄め力へ



 コンビニの外。

 雨上がり、差す光。

 傘を伝う、雨の残滓。

 立ち上る、夏の気配。

 跳ねる水溜まり。


ある日の昼、ふとこぼれた詩。

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