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十人十色の昼下がり  作者: 昼に詩う者たち
『ある日の昼 ふとこぼれた○○』から始まる詩
30/42

香月よう子さまと連歌

ある日の昼 ふとこぼれた溜め息


「若い娘っていいわね」と

妬ましげにつぶやいた私に


「歳を経るのもそんなに

悪いことじゃないわよ」と


私と同じ歳の彼女が言った


アイスティーのストローを

もの憂げに掻き混ぜていた

私の指が一瞬、動きを止め


ふと溜め息がこぼれる ある日の昼



ある日の昼 ふとこぼれた溜め息


優美な指がアイスティーを

憂いと色香を掻き混ぜている

赤い唇を艶めかしく動かし


私と同じ歳の彼女が呟いた


「若い娘っていいわね」と


「歳を経るのもそんなに

悪いことじゃないわよ」と

声へ羨望を乗せないよう私は言う


隣の芝生はかくも青い


ある日の昼 ふとこぼれた溜め息

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