キュキュクラブの簡単レベルアップ
まずはステータスの確認だ。
ステータス
メイ 女
レベル24
職業 上級メイド
ノーマルスキル
睡眠学習 レベル10
ショートスリーパー レベル10
職業スキル
短剣 レベル5
メイド レベル5
操作魔法 レベル5
生活魔法 レベル5
補助魔法 レベル3
リジェネ レベル2
エステル 女
レベル27
職業 中級木こり
ノーマルスキル
健康 レベル10
回復力アップ レベル10
職業スキル
斧 レベル5
採取 レベル5
木材加工 レベル4
テイム レベル5
ハルト 男
レベル 37
職業 上級料理人
ノーマルスキル
経験値上昇・超 レベル10
職業スキル
包丁 レベル8
料理 レベル8
ストレージ レベル6
感知 レベル5
敏捷アップ レベル5
敏捷アップ レベル5
きゅう メス
レベル 33
スキル
経験値の祝福 レベル10
風魔法 レベル 4
水魔法 レベル 4
光魔法 レベル 2
メイが特級にランクアップするのはまだ先になる。今はレベルアップ優先だな。
エステルは木材加工のスキルを1上げれば上級になれる。
魔物狩りの合間にレベルを上げて行けばすぐだろう。
俺は、感知スキルのレベルアップが遅れている。
感知スキルはこういう魔物が周りにいて緊張感があった方が上げやすい。
しかも上の階の方が魔物が強い。感知のレベル上げには丁度良いのだ。
きゅうは、俺が魔物を倒すことで、経験値上昇の効果を得ながらレベルアップ出来る。
経験値の祝福の効果もあるから、俺の肩に乗っててもらえればOK。
危なくなったらヒールを飛ばしてくれるしね。
「ステータスのチェックとレベル上げの方針も決まったし、上を目指そう!」
「騎士団の友達に聞いたんだけど、騎士団は20階までワープして、17~23階までの魔物を討伐してるみたいだよ。」
「魔物が多いのは24階からになるのか?」
「一番少ないのは20階で23階は魔物が多くなってくるみたいだよ。」
「メイのレベルが24だから、24階に行ってみよう。」
こうして様子を見つつ24階にたどり着く。
「魔物が多くなってきたな。」
50体以上のアサルトブルと対峙する。
俺はアサルトブルに突撃して注意を引きつけつつ数を減らす。
後ろからエステルとメイが協力して1体づつ確実に倒していく。
基本このパターンだ。
きゅうはメイの肩に乗ってもらった。
ヒールをエステルとメイに使う事が多くなったためだ。
最後のアサルトブルをメイが倒す。
「終わったな。やっぱきついか?」
「きついです!」
「なんとか行けるよ。」
メイにはきついか。
「ちょっとやってみたいことがある。俺がボスを引っ張ってくる。俺が弱らせるからメイが倒して欲しい。エステルは木材加工のレベルアップをしてて欲しい。」
こうして俺はボスをおびき寄せる。
「アサルトブル、ボスクラスだ!」
メイの前に連れてくると、アサルトブルの4本脚を切断する。
そして顔を蹴って気絶させた。
「今だ!」
メイのナイフがアサルトブルの眉間を何度も突き刺し、アサルトブルを倒す。
「ありがとうございます。でも、ハルトに負担をかけてます。」
「気にするな。今日は10体以上ボスを倒して欲しい。」
「え?」
俺はまたボスを探して走り出す。
走ってボスを探すことで、『敏捷アップ』・『感知』両方のスキルを上げる。
こうしてメイのレベルは順調に上がった。
俺達がお昼の食事タイムをしていると騎士団がやってきた。
俺の感知スキルが反応する。
「騎士団が来る。4人か。」
騎士団が食堂に入ってくるが、ひどく疲れている。
「疲れてるな。無理せず次からカレーを諦めたらどうだ?」
「いえ!任務を遂行します!」
「今カレーが無いんだ。」
「「えええええええええ!」」
騎士達は驚愕した。
「無理を承知でお願いします!カレーを作ってほしいです!」
騎士全員が深く礼をする。
「わ、分かった。カレーは今から作るから時間がかかるぞ。」
断ってもしつこいんだよな。
ただ、喜んでくれるから悪い気分ではない。
「いえ!ありがとうございます!」
「メイ、皆に食事を出して欲しい。」
俺はストレージから食事を取りだす。
騎士はメイが出した食事をすぐに食べだすが、まるで餌を与えていない犬のようだ。
結局次の日までカレーを作ったが、クッキーは諦めてもらった。
騎士団の女性陣には悪いが今はレベル上げ優先なのだ。
27階
「私上級にランクアップしたよ!」
エステルが俺に抱き着いてくる。
すぐにメイときゅうも俺に抱き着いてくるが、きゅうは遊んでいるな。
「良かった。次からレベル上げだな。」
30体ほどのビックピヨと対峙する。
エステルが上級職になり、メイのレベルが上がったことで、二人の戦闘力が上昇した。
一気にビックピヨをせん滅していく。
「そろそろ夜だ、食事にしよう。」
「おなかが空いたよ。」
食堂に戻ると、メイが配膳していく。
料理以外の事をするとメイに全部止められるのだ。「私がメイドスキルを上げます。」とか言って家事に手を付けさせない。
そういう理由もあって、皿洗いも洗濯もすべてメイがやっている。
助かるのだが、少し悪い気もする。
「また騎士が来た!しかも今度は20人居るぞ。」
今まで4人から6人の小隊で来ていたが、戦力アップを狙ってなのか、数が増えている。
そしてたまたまなのか、食事タイムに来ることが多いのだ。
「すぐに食事の盛り付け用意をします。」
「ああ、頼む。」
俺はストレージから食事を取りだす。
騎士がメイに案内されてはいってくるが、ボロボロじゃないか。
「なあ、無理せず諦めたら?」
「いえ、任務を遂行します!」
20名全員が敬礼をする。
「皆さん座ってください。すぐに食事の用意をします。」
「「ありがとうございます!」」
全員が敬礼する。
騎士が席に着くと騒がしくなる。
「わあ、今日はハンバーグだ。」
「ベーコンと野菜のスープか、ほっとするよね。」
「おいひいでふ。」
「おい!食べるかしゃべるかどっちかにしてくれ。」
これは、数日分の料理のストックが無くなるな。
今回はハンバーグカレーを大量に作る事になった。
30階
「もう30階だ!もう大丈夫だろ。」
「いえ、きっと精鋭で来ますよ。」
「隊長達が来るんだよ。」
「ま、まさか、そこまでするか?」
3日後
「来た!騎士が来たぞ!感知の反応がする!また20人だ。」
「「やっぱり!」」
「しかも昼の食事を狙いすましたように、計算してるのか?」
メイが迎え入れ騎士が入ってくる。
「うむ、良い匂いがするな。」
「!!騎士隊長じゃないか!カレーを受け取るために精鋭を使ってるけど大丈夫か?この国、大丈夫か!?」
よく見ると隊長が4人、しかも他は全員精鋭で、4騎士団の混合部隊だった。
そこまでするのか!
「何を言っているのかね?我々は上の階層の魔物狩りをしているのだ。そしてたまたま通りかかった先にハルト殿が居たのだよ。ついでにカレーを作ってもらう。この行動に何か問題があるのかね?」
「確かに問題無いけど、カレーを作らなくても良いのか?」
「いや、そこは作ってほしいのだ。」
「後ここまで来るのきつくなかったか?」
騎士団は戦闘職が多い。戦闘自体は得意だが、俺やメイのような、サポートスキルを持つ者の割合が少なく、連戦が苦手なのだ。
「ふ、我々のレベルも上がっているのだよ。それに、ストレージなどサポートスキルを持つ非戦闘職の力が見直されているのだ。」
みんなぼろぼろだけどな。
俺は無言でストレージから食事を出す。
メイが皆に食事を配る。
「うむ、オムライスか、悪くない、いや、素晴らしい。」
また料理のストックが無くなった。
オムライスを3皿食べた騎士隊長がまじめな顔をする。
「ハルト殿、今魔物の発生率が上昇している。暗黒時代がまた始まるかもしれない。」
暗黒時代、魔物の発生率が上昇し、魔物が溢れる期間の事を言う。
一度発生すると、数か月から数年続く。
俺が10才の時、暗黒時代となり、魔物が溢れ、たくさんの犠牲が出た。
「キュキュクラブが戻って魔物狩りをした方が良いのか?」
「いや、そのままダンジョンで魔物を狩って欲しい。暗黒時代が始まるかまだわからんのと、ダンジョンの魔物を間引いておかんと、魔物が溢れる可能性がある。」
ダンジョンは魔物が出てこないように結界が張ってあるが、ダンジョン内の魔物が多くなりすぎると、結界の力がどんどん弱くなり、最後には魔物がダンジョンの外に抜け出してしまうのだ。
「分かった。魔物をたくさん狩るが、カレーは必要か?」
「必要だな。」
その頃、ホワイト家を狙うテイカーの傘下貴族、シーフ家は着々とホワイト領を襲撃する準備を整えていた。
そして、5年前に続き、暗黒時代の再来の可能性を聞かされるハルト。
キュキュクラブは更なるレベルアップを目指し、ダンジョンを進む。
ステータス
メイ 女
レベル32
職業 上級メイド
ノーマルスキル
睡眠学習 レベル10
ショートスリーパー レベル10
職業スキル
短剣 レベル6
メイド レベル6
操作魔法 レベル5
生活魔法 レベル5
補助魔法 レベル4
リジェネ レベル3
エステル 女
レベル32
職業 上級木こり
ノーマルスキル
健康 レベル10
回復力アップ レベル10
職業スキル
斧 レベル5
採取 レベル5
木材加工 レベル5
テイム レベル5
筋力アップ レベル2
防御力アップ レベル2
ハルト 男
レベル 40
職業 上級料理人
ノーマルスキル
経験値上昇・超 レベル10
職業スキル
包丁 レベル8
料理 レベル8
ストレージ レベル6
感知 レベル7
敏捷アップ レベル6
敏捷アップ レベル6
きゅう メス
レベル 38
スキル
経験値の祝福 レベル10
風魔法 レベル 4
水魔法 レベル 5
光魔法 レベル 2
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