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【祝45000PV】転生悪役令嬢イザベラ、婚約破棄も魔法も筋肉で粉砕します!  作者: 月待ルフラン【第1回Nola原作大賞早期受賞】
第二章:悪役令嬢イザベラ、メインクエストも筋力で踏み潰しますわ!
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第十三話:いざ、実家(ギルドホーム)へ

 わたくしの心に、再び火が灯った今、一刻の猶予もありませんでした。

 王都での、甘っちょろい「情報収集イベント」は、もう終わりですわ。これから始まるのは、世界の存亡を懸けた、総力戦。そのためには、まず、わたくしの拠点ギルドホームへと戻り、戦力を整える必要があります。


 翌日の早朝。わたくしは、夜明け前の薄闇に紛れ、誰にも告げずに王城を抜け出しました。エドワード王子が、わたくしのために用意してくださったという、山盛りのプロテインの差し入れにも、目もくれません。

 目指すは、我が故郷、ツェルバルク家の本領、鉄砦城 。


 王都から西へ約19日 。常人であれば、それだけの日数を要する道のり。ですが、わたくしは、文字通り、大地を蹴って、駆けた。己の筋力の限界を試す、最高の長距離トレーニングですわ!



 道中、野盗に襲われれば、彼らを「経験値の低いモンスター」として、軽く一撃で沈黙させ、食料が尽きれば、森の魔獣を狩って、プロテインの代わりとする。

 わたくしは、わずか数日で、鉄砦城の、あの武骨な城門の前へと、たどり着きました。


 わたくしの、あまりに突然の帰還に、城内は、大騒ぎになりました。

 大広間へと通されると、そこには、鬼の形相の兄ヴォルフ様と、そして、玉座に座る、我が父、ゴードリィ・フォン・ツェルバルクが、わたくしを待っていました。


「イザベラ!何の連絡もなしに、一体、どういうことだ!お前が、王都で、どれほどの騒ぎを起こしているか、分かっているのか!」

 兄様が、いつものように、胃のあたりを押さえながら、わたくしを叱責します。

 ですが、わたくしは、そんな兄様の言葉を、手で制しました。


「兄様、父上。そのような、些事は、もはや、どうでもよいのです」

「些事だと!?」


 わたくしは、父と兄の前に、まっすぐに進み出ると、その場で、片膝をつきました。

 そして、顔を上げ、これまでにないほど、真剣な、そして、燃えるような瞳で、二人を見据えたのです。


「父上、兄様。わたくしは、知りました。この世界が、今、未曾有の危機に瀕していることを。そして、その危機を救うための『神託』が、このわたくしに、下されたことを!」


 わたくしの、その、あまりに突拍子もない言葉に、兄様は、呆然としておりました。

 ですが、父上は、違いました。その、歴戦の古強者の瞳が、わたくしの覚悟の、その本質を、見抜いたようでした。


 わたくしは、高らかに、宣言しました。


「これより、わたくしイザベラ・フォン・ツェルバルクは、この世界の、そして、ツェルバルク家の誇りを懸けた、『聖戦』を開始いたします!」

ご覧いただきありがとうございました。感想や評価、ブックマークで応援いただけますと幸いです。また、世界観を共有する作品もあるので、そちらもご覧いただけるとお楽しみいただけるかと存じます。HTMLリンクも貼ってあります。

次回は基本的に20時過ぎ、または不定期で公開予定です。

活動報告やX(旧Twitter)でも制作裏話を更新しています。(Xアカウント:@tukimatirefrain)

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