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【祝45000PV】転生悪役令嬢イザベラ、婚約破棄も魔法も筋肉で粉砕します!  作者: 月待ルフラン【第1回Nola原作大賞早期受賞】
第三章:悪役令嬢イザベラ、王国の危機も筋力で踏み潰しますわ!
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第二十五話:新たなる神託

その夜、王都は、不吉な紫色の光に、静かに支配されておりました。

『環流統制塔』から放たれる禍々しい光は、眠りにつこうとする人々の不安を煽り、王城では、夜を徹して、魔導技師たちが、原因の究明と、対策の協議に追われております。


わたくしは、自室のベッドに腰掛け、窓から差し込む、その、紫色の光を、ただ、静かに見つめておりました。

エドワード殿下は、「君のそばにいさせてほしい」と、懇願しておりましたが、丁重に、お断りいたしましたわ。

なぜなら、わたくしは、分かっていたからです。これから、起こるであろう、ことの、本質を。


(来ますわね…)


あの、脳内に直接響いた、均衡精霊からの警告。あれは、ただの、前触れに過ぎません。

メインシナリオが、次のフェーズへと移行したのならば、必ず、具体的な、クエスト内容が、提示されるはず。

わたくしは、ただ、その瞬間を、覚悟を決めて、待っておりました。


やがて、その時は、訪れました。

突如として、世界から、音が消える。

部屋の景色が、まるで、ノイズの走った映像のように、ぐにゃりと歪む。そして、わたくしの意識は、否応なく、暗く、冷たい、情報の奔流へと、引きずり込まれていったのです。


あの、兄様の死を見せつけられた時のような、おぞましいビジョンでは、ございません。

ですが、これは、まさしく、「強制ダウンロード」。

わたくしの、魂核イドそのものに、世界の理が、直接、その命令を、刻み込んでくる、神聖にして、不可侵の儀式。


やがて、わたくしの、意識の暗闇の中に、黄金色の、神々しい文字が、浮かび上がりました。


【――均衡精霊より、神託クエストを授与――】


【ランク:ワールドクエスト】


【クエスト名:ティタニア樹界盟約の病を癒し、世界の霊脈を安定させよ!】


霊脈海をまたにかける、その、あまりに、壮大で、そして、あまりに、無茶ぶりなミッション内容。

わたくしは、その、黄金の文字を、ただ、呆然と、見つめておりました。


ですが、その呆然は、すぐに、武者震いへと変わります。

恐怖では、ございません。歓喜ですわ!


(ワールドクエスト…!なんと、胸躍る響きでしょう!)


そうですわ、これこそが、このゲームの、真のメインシナリオ!

ただの、破滅フラグ回避などという、個人的なクエストではない。

この、世界の、存亡そのものを懸けた、英雄だけが、挑戦を許される、最高の、舞台!


わたくしは、ゆっくりと、立ち上がりました。

その瞳には、もはや、一片の迷いもありません。


「よろしいでしょう」


わたくしは、誰に言うでもなく、しかし、この世界の、理そのものに向かって、高らかに、宣言いたしました。


「その、神託クエスト、この、イザベラ・フォン・ツェルバルクが、謹んで、お受けいたしますわ!」


部屋を満たしていた、紫色の光が、わたくしの、その、揺るぎない覚悟に、呼応するかのように、一瞬、より、強く、輝いたような気がいたしました。

ご覧いただきありがとうございました。感想や評価、ブックマークで応援いただけますと幸いです。また、世界観を共有する作品もあるので、そちらもご覧いただけるとお楽しみいただけるかと存じます。HTMLリンクも貼ってあります。

次回は基本的に20時過ぎ、または不定期で公開予定です。

活動報告やX(旧Twitter)でも制作裏話等を更新しています。

作者マイページ:https://mypage.syosetu.com/1166591/

Xアカウント:@tukimatirefrain

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