許しませんよ (会社の後輩 と 先輩)
同じ設定の小ネタが三つになったので、まとめました。
大好きな映画のグッズをデスクに置いていたら、それを見た後輩が「俺もその映画好きです」と言うので盛り上がり、一緒に映画へ行くことになった。
その当日、待ち合わせの駅前でカップルが言い争うのを見た。
「どうやら、彼女が浮気をしたみたいですね。それは彼、怒りますよ」
「まあ、浮気はいかんよねー」
「はい。浮気は、許しません」
軽い気持ちの言葉に思いがけず静かな返答があり、少し驚く。
この後輩と付き合う彼女は大変かもなと、このときはのんきに思っていた。
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映画の趣味が合う会社の後輩に告白され、付き合うようになってしばらく。
「先輩。俺、浮気は許さないって言いませんでした?」
「え、同期と食事に行っただけですが」
「俺というものがありながら他の男性と出かけるのは、立派な浮気です」
「ええー。それはちょっと厳しすぎない? キスしたわけでもあるまいし」
「キス! それは結婚する男女のみに許された行為ですよ」
「でも私たち、キスしてるよね?」
「俺たちは結婚するからいいんです」
「初耳ですけど」
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恋人である後輩と、自販機前のベンチでコーヒー片手に小休憩していたところへ。ちょうどエレベーターを降りた専務が、こちらに気づいて柔和な笑みで寄って来た。
「やあ、お疲れ様。あ、仕事の話じゃないから。立たなくていいよ」
専務は気さくな人柄で、平社員にもこうして気軽に話しかけてくれる。
このときも単なる雑談だとしか思っていなかったが、次の言葉に目が点になった。
「聞いたよ。ふたりは結婚するんだってね、おめでとう。もう子どもの予定はあるのかい?」
「専務、それセクハラですよ」
後輩は冷たく返していたが、ツッコミどころはそこではない。
「いや~、かわいい甥っ子が結婚するっていうから嬉しくて、つい。あ、仲人は私に任せなさい」
「それはお願いします、おじさん」
甥っ子ってなんだ、おじさんってなんだ。
後輩が専務の親戚だったなんて聞いていない。
なんで会社の重役が平社員の結婚予定なんか知ってるの?まだ内輪で話している段階なのに??って不思議に思えば、親戚だったっていう。先輩びっくり。
後輩はどんどん話を進めていく。もちろん悪気はなくて、ただ先輩が好きだから猛進しちゃっているだけです(^^)




