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まだ友達で (クラスメートの高校生男子 と 両片思いの女子)
「日直だからって、なんで俺たちが居残りで書類整理の手伝いなんか」
「そうやって文句言いながら、サボったりはしないよね」
「終わらないと先生が困るだろ」
「ふふっ」
「なに?」
「そういう真面目なところ、好きだな」
「は、」
「よし、終わり。先生のところ行こ」
「待って待って……え? お、俺も、俺も好き! ちょっ、教室を出て行かないで。俺と付き合ってください!」
「えー? 聞こえなーい」
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「あれ、まだ教室に残ってたの?」
「………………」
「え、寝てる?」
「………………」
「おーい。机で寝ると、体が痛くなるよ? あとで泣いても知らないよー」
「………………」
「んー、…………………………好き」
「っ俺も好き! 付き合ってください!」
「あ、やっぱり起きてたんだ。よし、帰ろうっと」
「え、あれ、俺の告白はまたスルーなの? ちょっ、ちょっと待って。せめて一緒に帰ろう!」
お互いに好意があるだろうなと分かっていながら、付き合う前の微妙な距離感をもう少し楽しみたい高校生女子。
早く距離を詰めたくてやきもきしている高校生男子。




