パニックパニック (同棲中の彼 と 彼女)
カメムシが出てきます。
【洗濯パニック】
「えっ、なんで仁王立ち? 洗濯物たたんでたんじゃなかった?」
「気をつけろよ。さっきタオルからカメムシが出てきて、どこかに隠れた」
「うそっ。なんでこんな寒い日に」
「だから、ぬくぬくタオルにくっついてたんだろ。カメムシだって寒いんだ」
――――ぶーん
「あっ、飛んだ!」
「やだ、はやく捕まえて!」
「……う、くさっ、くさい!」
「窓、窓を開けよ……」
――――ぶーん
「違うやつが入ってきたー!」
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【おかえりパニック】
「ただいまー」
「おかえりー」
――――ぶーん
「あっ、えっ、カメムシ?」
「ぎゃっ、背中に止まってるよ!」
「わわわわ、頼む、取って取って!」
「私にはむりー! そのまま外に出て」
「俺を見捨てるのか!?」
「あなたが連れて帰ったんじゃないー」
――――ぶーん
「あ、今度はそっち行った」
「うそー。助けて助けて!」
「はいはい、じっとしてろよ」
「ありがとう、愛してる!」
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【ポップコーンパニック】
寝室の掃除を終えてリビングへ戻ると、彼女がティッシュを手に中腰で静止していた。
「え、どうしたの?」
「なんか、踏んだ……」
「ゴミじゃない?」
「実はね、さっき窓を開けたときにカメムシが入ってさ。それでティッシュを取りに行って振り向いたら、足の下に妙な感触が……」
「それは…………。いや、まだそうと決まったわけじゃないし、とりあえず足を上げてみたら?」
「怖くて上げられないよ……」
「だ、大丈夫だ。ほら、もしものときでもスリッパ履いてるから、な? 俺も一緒に見るよ」
三つ目の「ポップコーンパニック」は、タイトルでネタバレしている通り、踏んだのはポップコーンでした(笑)
昨日の夜にリビングでポップコーンを食べていたのは彼で、このあと彼女からものすごく怒られて、リビングの掃除も言いつけられます。




