表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/86

ずっと、君に触れたかった (護衛神官 と 神子)

護衛神官が担当となったのは、それはそれは神に可愛がられている神子だった。


「はじめまして。よろしくお願いしますね」

「神子様。誠心誠意、任務を全うします」


初対面で挨拶の握手をしたときは、もちろん何事もなかった。


それから側近くで共に過ごすうち、気を許し合うようになり、お互いにほのかな好意を持った。

ある日、きれいな笑顔を見せた神子へ、神官がそっと手を伸ばすと。


「……っ、」


触れた指先に、びりりと電撃が走った。

神子も驚いたように神官を見ている。


(…………これは、神の意思だ)


神官はすぐに事態を理解した。

神の寵愛が深い神子に、想いを持って触れることは許されないらしい、と。


それでも神官は諦めきれず、神子と想いを交わし合った。

触れることはできずとも、ふたりで目を合わせるだけでも幸せな気分になれたし、想いを口に出す分には支障がなかったので、言葉を尽くして愛を伝えた。



そうして長い時間を経て、ついに神子は引退のときを迎えた。

神子の護衛の任を解かれた神官は、そのまま神殿に残ることもできると言われたが、迷うことなく断った。


神殿を出るとき、神官は神子と手を繋いだ。

もちろん、なにも起こらない。


「これからは、いつだって手が繋げる」

「ええ。…………ちょっと、照れるわ」


ほんのり頬を染めて微笑む神子を、神官はその手を引いて腕の中に閉じ込めた。


この後、ふたりは森でひっそりと暮らします。

誰にも邪魔されない場所を探した結果、そうなりました(^^)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ