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諦めない王子 (騎士国の王子 と 魔術国の王女)

魔術国の王女との縁組が調い、正式な婚姻を前に王女が騎士国の宮へ入った。

初めて顔を合わせた王女は、むさくるしい騎士たちに驚いたように一瞬だけびくりとしたが、すぐに表情を改めて柔らかく微笑んでみせた。

王女の魔術国は男性でも細身の者が多いと聞く。騎士たちの体格には慣れないだろうに、その胆力に感心した。

彼女となら、これからうまくやっていけるに違いないと楽しみにしていた。



翌日。

王女と親しく語らいたいが、いきなりの訪問は無作法だろうと侍従を使いにやる。

が、ひどく困惑した顔で戻って来た。


「侍女が応対に出て、お断りします、のひとことでした」

「……なぜだ。俺は何かしたか」

「さあ? ただ侍女はずいぶんと無口なひとで、そんな侍女を応対に出したところに王女の拒絶が出ているような気もしますが」

「拒絶…………」


侍従に言われた言葉に、ひどく衝撃を受けた。

それでようやく、自分は思っていたよりも王女に好感を抱いていたのだなと、自覚する。


「どうします?」

「……くくっ。一度の拒絶くらいで諦めるようでは、騎士の名折れ。この縁組に破談はない。こうなれば、未来の妻の考えを直接伺いに行こうじゃないか」

「それでこそですよ、王子!」


嬉しそうに笑う侍従を連れて、王女の宮へ乗り込むことにした。


王子は小さいころから不屈の精神を養ってきているので、多少のことではへこたれません。

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