表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/86

ふんどしの作法 (娘さんを拾った青年 と 別の世界に飛ばされた娘さん)

2月14日は「ふんどしの日」だったと知りましたので、ふんどしです。

気がつけば、見知らぬ土地に立っていた。

幸いなことに、通りかかった青年に拾われ、共に町で暮らすようになって数ヶ月。親切な近所の人たちのおかげもあって快適に過ごしていた、ある日。


「……俺に、ふんどしを作ってくれない?」


なにゆえに隣人男性のふんどしを作らなければならないのか分からないが、もしかするとそれがここでの女性の仕事なのかもと、その場はあいまいに笑ってごまかした。

それから、その後も別の隣人たちから、ふんどしが欲しいと言われた。


(どういうこと? ここの作法か何か?)


こういうとき頼るのは、やはり拾ってくれた青年だ。

彼だけは、自分が遠い場所からの迷子であることを知っている、唯一の味方。

そう考えて相談したのに。


「ふんどしって……この馬鹿! ばーか!」


いきなり怒られた。


「いいか、絶対に作るなよ。絶対だぞ!」

「じゃあ、あんたにも作っちゃいけない?」


お世話になりっぱなしだから、彼になら作ってもいいかなと思ったのだが。


「俺に?」


そうだと頷けば、なぜか青年は頬を染めて息をのんだ。


「………………俺になら、作ってもいい」



ここの作法では、男性の下着を仕立てるのは妻の仕事。つまり、ふんどしが欲しいとは求婚されていたということ。

そして、女性からふんどしを作りたいと言えば、嫁にしてくれという意味だと、後で知った。


「はい、できたよ」

「お、おう。…………もらってやる」

って感じで青年はふんどしを受け取りました。


その後、青年はふんどしを隣人たちに自慢しました。それでご近所さんたちは、青年の思惑通り、ふたりが結婚したのだと認識しました。

事の次第に娘さんが気づくころには、すっかり外堀は埋まっていました(^^)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] ふんどしはやっぱり六尺が好きですねえ。 越中もまあきらいじゃないですけど。やっぱりフィット感というか引き締まる感じというか、そこは明らかに六尺褌が別格なんですよね。六尺褌の持つ可能性は無限…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ