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自分だけが知っている (騎士 と 侍女)

小ネタ集の「その方が好ましい」

(https://book1.adouzi.eu.org/n8605hd/19/)

と同じ設定です。

回廊で出会うと話しかけてくる侍女がいて、はじめのころ、騎士は彼女と親しくなるつもりはなかった。だが触れれば折れそうに見える彼女が意外とたくましいと知り、好ましく思った。

それからは、侍女が通りそうな時間に騎士はさりげなく回廊を歩いてみたりするようになった。



そんなある日、侍女と他の騎士が話しているところを見かけた。

職務上、自分以外の騎士と会話していても不自然なことではない。

だが、彼女が他の男と笑顔で楽しそうに話している姿を見て、胸の内にもやもやと不快な感情が湧いた。


「………………」


逃れるように、騎士は踵を返して道を戻る。

そこへ、すぐに背中へかかる声があった。


「あ、騎士様!」


次いで、ばしりと肩に衝撃。


「っ、」


驚いて振り返れば、ハエ叩きのような魔術道具を持った侍女が立っていた。


「侍女殿…………?」

「騎士様の肩に虫が止まっていました。でもご安心ください。これでイチコロでした」


いきなり騎士の肩を叩いて得意げにしている侍女に、騎士は毒気を抜かれた。

くつくつと笑いがこみ上げ、先ほどまでの不愉快な気分は消えていた。

やはり――


「あなたはたくましく、好ましい方ですね」

「えっ、……あ、あの、…………光栄です」


先ほどの騎士は、彼女のこんな姿を知らないに違いない。

そう思えば、ほのかな優越感に自然と頬が緩んだ。


侍女は細身で、見た目は儚げ。でもハエ叩きみたいな魔術道具でばしりと虫を退治します。

そういうところに、騎士はときめく。

先に好意を持ったのは侍女ですが、今はたぶん騎士の方が攻め手。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 騎士様が侍女さんに群がる悪い虫の一匹だったら、肩に止まってたハエもろとも消滅してた可能性が微レ存。 アブナカッタナー 注釈で攻める攻める言いながらなかなか攻めない、攻める攻める詐欺なと…
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