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据え膳 (据え膳をいただくおっさん と 酔っ払い上司)

Twitterお題から。

「鳥飼泰さんはおっさんと上司とお店の出てくるハピエン小説を書いてください。」

#おっさんハピエン

https://shindanmaker.com/612616

若くして上司になった。

年齢で侮られないよう、仕事中は隙を見せない。

だが、酒が入るとどうにも感情が制御できなくなる。



「そうやって優しくしないでください」

「飲み過ぎるなよって言っただけだろ」

「こんな小娘、眼中にないんでしょうけど」

「……そうでもないが」


食事に誘ってくれた年上の部下が、くずれて垂れた髪の毛に触れてくる。いつもはぴっちりまとめているから、珍しいのだろう。

その近さにどきりとした。


「私はあなたみたいな年上がすっごく好みなんです。そのヒゲとかっ」

「俺もあんたが好ましいから誘ったんだが」

「でも、部下に迫ったらパワハラじゃないですか。私からアプローチなんてできません。もう、どうしろっていうんですかっ!」


部下がなにか言っているが、酒が回って頭に入ってこない。

だから好きなことを言った。

きっと部下も明日には忘れてくれているだろう。


「………………なあ、」

「なんですか」

「俺は、あんたが好きだけどな」

「……………………ほんとう?」


尋ね返した声は、震えるほど頼りなかった。

すると部下は年上らしく余裕の笑みを浮かべて頷き、髪をいじっていた手を頬へ当ててきた。

促されるように、目を閉じる。


部下は他の客の意識がこちらへ向いていないことを素早く確認したようで、一瞬の間の後、ヒゲが触れた。


普段の上司は、本当に隙のないひとです。

おっさん、お酒の入った上司を初めて見て、普段とのギャップにびっくり。でも据え膳はちゃんといただく(^^)

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