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熱い想い (想いを魔術に込めてしまう魔術師 と それを受ける騎士の娘さん)

#君・星・願で文を作ると好みがわかる

「急いでどこへ行く?」


急ぎ足で歩いているところへ婚約者の魔術師に出くわし、騎士はびくりと肩を震わせた。


「あの、ちょっと医務室へ……」

「もしや、怪我をしたのか?」


布の巻かれた騎士の左人差し指を見て、婚約者は顔をしかめた。


「あー……、大したことはないのです。ちょっと、星くずの剣の扱いを誤りまして」

「まだ出血しているではないか。こちらへ来い。私が治癒しよう」

「いや、できれば医務室の魔術師殿にお願いしたいというか……」


実は、婚約者の治癒魔術を受けると、なぜか全身が熱くなってしまうという困った事情があった。

だがそんなことは知らない婚約者は訝しげに眉を寄せ、なぜだと問う。


「えっと、貴重な治癒魔術を私的利用してもらうというのも、申し訳ないような……」

「君は私の妻になるひと。魔術師が妻のために働いて、なんの問題がある?」


そうだ。いずれは夫となるひとに隠しごとをするべきでないだろう。

だが、あなたの魔術を受けると全身がむずむずするのだとは、恥ずかしくてとても言えそうにない。


「…………いいから、手を出せ」


黙ってしまった騎士に、婚約者はやや強引にその手を取って治癒魔術を始めた。

するとやはり、指先からぞくりとした感覚が全身に伝わってくる。

まるで婚約者の愛情を直に送り込まれているようで、どうにもいたたまれなくて逃げ出したくなった。


魔術師が無意識に込めてしまう想いを、ダイレクトに受け取っている騎士。

魔術師は、騎士に魔術を使う度に「好きだ」と叫んでいるようなものです。でも騎士はそんなこと知らない。

いずれそのことに気づいた魔術師は赤面すると思います。

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