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Sランクギルドを追放された魔導士、田舎でスローライフもくろむ・・・が?!  作者: 士口 十介
スコルナ領始末記

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魔導士は走空車を選ぶ

カイとサウルは町の商店近くある庭付きの家を借りた。

庭付きにしたのは走空車グエルを止める為である。

一年分の借り賃を払った後、リモーデへの帰路につく。


順調に旅は続けられ、サーバルを出発して五日後、リモーデへ無事到着した。


サウルが操縦する走空車グエルを降り際、カイは尋ねた。

「サウル。サーバルにはどのくらいの頻度で来れそうだ?」


「準備や移動時間を考えるとサーバルでの活動は15日に一回、月二回ですね。」

とサウルは即答した。

走空車グエルの中で今後の予定もすでに立てているみたいだ。


「月二回か・・・」


「少ないですか?」


「いや、今はそれで十分だろう。

あまり頻度が多くても、買う方にお金がない場合売れ残るからね。」


今回の様に物々交換をしたとしても限度がある。

サーバルの住人自体が裕福にならない限り無理な相談であった。


「ところでカイさんはどの走空車グエルをサーバルに持ってくる予定なのですか?」


サウルが訊ねる様に今開発中の物を含めると走空車グエルは6種類ほど存在する。


最初に冒険者ギルドに報酬として払った“冒険者仕様カスタム

辺境伯への献上品としての“伯爵仕様”

サウルと共同開発した“商人仕様”

同じく“商人仕様”の荷台の容量を大きくした“輸送仕様”

王様へ献上予定の“超大型”(これはまだ開発中)


そして、最近初号機が出来上がった廉価版の“一般仕様”


フレームに固いカヤの木を使い、外装をミスリル合金で覆ったものだ。


比較的安いカヤの木を使ったおかげで価格も35万GPまで下げることが出来たのだった。

車体だけならこの時点で5,000GPで製作できる。

刻印された魔法陣、特に精霊石が貴重な為、値段が跳ね上がるのだった。


一般仕様の走空車グエルは“冒険者仕様”よりも一回り小さく速度は出ないようになっている。

これは安定を保つために速度を犠牲にした結果だ。


「最近出来上がった“一般仕様”を持ってくる予定だ。

もともと、兄さんに送る予定だったから、外装もしっかりした物になっている。」

カイの言う通り一般仕様の走空車グエルとはいえ、

貴族が乗ってもおかしくない作りになっていた。


「一般仕様の走空車グエルです。

サーバルまでたどり着くのは7日後ですね。」


「7日後ですか、サーバルで2日待ってもらえればリモーデまで送りますよ。」


「それには及びません。今回の輸送には“輸送仕様”の走空車グエルを使い

一般仕様の走空車グエルを運ぼうと考えています。」


「そうですか。

私はこの中身、カシオをリモーデで売る予定です。

その後、ウェスリックで魚介類を仕入れるので早くても8か9日後になります。」


「確かに8か9日後ならば向こうで会う可能性がありますね。」


「その時は追加の輸送を頼みますよ。」


「ははははは。運よく会えたなら考えておきますよ。」

そう言ってカイはサウルと別れ工房の中に入って行った。

これから走空車グエルをサーバルまで運ぶのだろう。


それから数か月の間、リモーデでカイを見かけられることが無かった。

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