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第40話 オープンしました

 それから色々と準備を進めて、とうとう新店舗オープンの当日になった。


 普段通り6時30分に起きる。


 店のオープンは9時からに決定したから、開店前準備のためにも8時には店にいかないとね。


 ーーーーー


 店へついて中に入ると、アレンが1階の床掃除をしていた。


「あ、会長。おはようございます」


 俺が入ってきたことに気付いて挨拶をしてくれる。


「うん、おはよう。もうみんな集まってる?」


「はい、全員揃ってますよ」


 俺が一番最後か……次からもっと早く来よう。


「了解、掃除大変だと思うけど頑張ってね」


「ありがとうございます!」


 そういうとアレンは再びモップを動かし始めた。


 よし、俺も急いで準備を始めよう。


 会長室に行って、棚にあった店員服に着替える。


 さすがにセレド様の屋敷に行ったときに着た真っ白な料理服はもったいないから着ないことにした。


 落ち着いた色の服の上に黒いエプロンをかける。エプロンは統一しているからお客さんから見ても誰が店員かはすぐ分かるはずだ。


 手早く着替えて1階に戻る。このとき2階のフロアのチェックを忘れずにしていく。


「「おはようございます!」」


 カウンターの方に移動したらカイン、マリーさん、クトル、サラ、ハンナがいた。


 サラとハンナはレジの前で真剣に話し合っている。最後の確認でもしているのだろう。


 カインとマリーさんは食材の下ごしらえを進めている。


 クトルはオーブンとフライドポテトの機械の前を行き来している。


 クトルの調理スピードはカインとマリーさんにはかなわないけど、温度管理はスペシャリストだからね。


「フフフ、煉獄の炎よ焼き尽くすがいい」


 そんな独り言をつぶやきながら笑顔でオーブンの中をのぞいていた。


 いや、焼き尽くしたら黒焦げだろ。と、突っ込みたかったけどグッと我慢する。


「リュウさん、みんな準備の方は大丈夫みたいですよ。いつでもオープンOKです」


 サラがハンナとの話し合いを終えて俺の方にやってきた。


「了解。俺も確認の方を終わらせるよ」


 一応責任者の立場として最終点検をするのが俺の役目ってことになったからね。


「はい、いよいよですね」


「うん、いよいよだ」


 準備を始めてから1月以上だからな。まだ営業を始めたわけじゃないけど、達成感みたいなものを感じる。


 数メートル四方の屋台からこんなお店まで開けるようになるなんて思ってもみなかったな。


 でも裏を返せば、メンバーも増えて背負うものが増えたともいえる。うかうかしてられないな。


 ーーーーー


 午前9時、最終確認も終えていよいよオープンだ。


「みんな準備はいい?」


 全員が頷く。


「よし、それじゃあ店を開けよう」


 俺は入り口の扉を開けた。


「本日よりオープンしました!ソルーン・バーガーです!いかがですかーー!」


 外を歩いている人に向かって声を掛け始めた。


 噴水広場に比べて、この場所は朝早くの人通りは少ない。


 向こうだと周りに生鮮食品を扱う店も多かったこともあるだろう。


 それに比べて、こっちは昼間から夜にかけての人の行き来が多い。


 周りに大きな商会とかが多いから、そこの会員やお客さんがたくさんいるからだね。


 事前に調べてはいたけど、今後さらに気にしていく必要はあるかも。



「開店おめでとう、リュウ」


「ローサさんありがとうございます」


 ローサさんが来てくれた。前もって開店の日時を教えていたからね。


「さっそく買わせてもらおうかね」


「はい、案内させてもらいます」


 俺はローサさんを店のカウンターまで連れていく。


「変わった内装だねえ」

 ローサさんが店内を見渡す。


「いらっしゃいませ!注文をメニューからお選びください」


 エマが笑顔で応対する。


「そうさねぇ……この野菜バーガーをもらおうかね」


「ありがとうございます!店内とお持ち帰りどちらになさいますか?」


「折角だし店内で食べようかねぇ」


「かしこまりました!400クローネになります!」


「はい、ちょうど400クローネ」


 ローサさんが銅貨4枚をエマに手渡す。


「ちょうどいただきます!1番の札を持ってあちらにお並びください」


 エマがハンナに札と伝票を渡す。そしてハンナが野菜バーガーと水をトレーに入れて持ってきた。


「ローサおばさん、おはようございます。注文の野菜バーガーです」


 ハンナがローサさんに挨拶する。義伯母に当たるからね。


「おはよう、新しい場所になると思うけどしっかりやりなさい」


「はい!カインを呼びますか?」


「いやいや、仕事の邪魔はしたくないからね。止めておくよ」


「そうですか。おばさんが来たって伝えときますね」


「ありがとね、それじゃあ適当な場所で食べさせてもらうよ」


 ハンナさんから片づけ方を聞いたあと、ローサさんはカウンターから移動していった。


 その後、ぽつぽつと人が来始めた。


 11時まで限定で屋台の時と同様にパン販売もすることにしてたから屋台の時に買いに来てくれていたお客さんも多い。


 ついでにバーガーの方をお勧めしていく感じで注文を取っていく。


 出だしは好調のようだ。



 そしてついにお昼時になった。

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