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番外編 ソルーン・バーガーでの夕食

後書きにてお知らせがございます!

 ~ハンナ視点~


「いい匂い!」

「おいしそう!」


 カレーの匂いを嗅いでみんなも食欲をそそられている。


「もう一つ料理があるみたい」


 収納魔法から鍋を取り出す。


「え!?」


 中に入っていたのは、赤、青、黄色の貝が入った味噌汁だった。


「これは……アッサリかな?」


 夫が鍋を覗きながら答える。


「あなた知ってるの?」


 夫の話によると、海で取れる貝で、沿岸地域ではよく食べられるらしい。


 それに、綺麗な貝殻だから装飾品としてもつかわれるみたい。


 そう言えば、どこかの店で飾られているのを見たことがあるかも。


 味噌汁はリュウさんが作り始めた豆の風味が豊かな汁物だけど、この派手な色の貝と合うのかな?


 食べてからのお楽しみね。



 休憩室に移動して、みんなで夕食を食べることになった。


「「「いただきます」」」


 まずは味噌汁から。


「ほぅ……」


 濃厚な貝のうま味に思わずため息が出る。


 こんな色なのに、味噌汁との相性は今まで食べたものと比べても引けを取らないわ。


 この組み合わせを考えたリュウさんは天才ね。


「何を組み合わせたらもっと美味しくなるかな?」

「我はネギが一番だと」


 夫とクトルは味噌汁を飲みながらアレンジの相談をしている。


 さすが料理人ね。



 今度はカレーを一口食べてみた。


「これも美味しい……」


 いつも出てくる豚肉のカレーのようなこってり感はないけど、香辛料の香りを海の食材の香りが見事に調和しているわ。


 あっさりしているから、あたしはこっちの方が好みかも。


 具材はさっきのアッサリと、赤い具材と白い具材が入っている。


 赤い方はプリプリとした食感で、噛めば噛むほど甘みが出てくる。


 白いほうは弾力がすごいくて、今まで食べたことがない食感だわ。


 いったいどんな食材なんだろう。



「アレン、どうしたの?」


 目の前でアレンが天を仰いでいた。

「あまりのおいしさに感動してて……本当にサート商会に入れてよかった」


 少しオーバーなリアクションな気もするけど、その気持ちも分かるわ。


 こんなに美味しい料理、世界中を探してもそう食べられないことは、料理にそんなに詳しくないあたしでもよく分かる。


 夫と同じ商会に入る選択は間違ってなかったと自信を持って言えるわ。


 ちなみに、調理班の2人は何もしゃべらずに黙々と食べていた。


 きっと味を真剣に分析しているのね。



「「「ごちそうさまでした」」」


 あたしたちは大満足の夕飯を食べ終えた。


「そういえば、もう一つ手紙があなたに来ていたけど」


 あたしは、収納魔法から手紙を取り出して夫に手渡した。


「収納魔法に今食べた料理の食材が入れてあるみたい」


 夫が読んだ手紙を折りたたみながらそう言った。


 クトルも興味があるみたいだったから、一階の調理スペースに移動してみる。


 ちなみに、アレンは食後の満足感に浸っていたいらしく休憩室に残るみたい。



「まずは……これかな」


 夫が取り出したのは大きな袋だった。


 中を覗いてみると


「綺麗……」


 袋一杯にアッサリが詰まっていた。色とりどりの貝が入っていて、まるで宝石箱みたい。


「これ、ソルーンで買おうと思ったらいくらするんだろう」


 夫の顔が引きつる。


 内陸の都市だから生の海産物はそれだけで高級品だ。


「次は……」


 収納魔法から出てきたのは、赤い体に黒い目をした生き物だった。


 あの赤い具材はこれだったみたい。


 調理台の上に置くと、足をバタバタとさせる。


 生きている海の生き物は初めて見たかも。


 結構力が強いらしく、夫が力を入れて押さえている。


 見た目はかなり衝撃的だけど、これがあんなに美味しくなるのね。


 夫は諦めたのか、赤い生き物を収納魔法に戻した。



「最後は……」


「っっっ!!!!」


 夫が取り出した生き物を見てあたしは思わず叫び声をあげそうになった。


 頭に足がくっついていて、うねうねした足がたくさんついている。


 さっきの赤い生き物よりインパクトがあるわね。


 幸い絞めてあったみたいで動かなかった。もし生きてたらこの場所から逃げ出していたわ。


「闇の世界の生物、初めて見た……」


 クトルが感嘆の声を漏らす。


「クトルは闇の世界の住人なんじゃないの?」


「はっ!いや、それは闇の世界の住人といっても……」


 自分の言ったことに気づいたのか、慌てて弁明を始める。


 なんか住民区画がどうこうとか言い始めたけど、必死だったので一応認めておくことにした。


「それぞれ下ごしらえの仕方とかはサラ先輩の手紙に書かれているし、これを参考に研究してみるよ」


 夫が目を輝かせる。ほんと料理のことになるとすぐ夢中になるんだから。



「我もこの食材たちを使って究極のケーキを……」

「「却下」」


 クトルの発言を2人で遮る。


 ケーキに合わないことは素人のあたしですら分かるわ。




 さあ、リュウさん達にお礼の手紙を書かなくちゃ。

ついにお知らせする日が来ました!


活動報告の方にも掲載させていただきましたが、

スキル「屋台」がMFブックス様より2月25日に発売となります!!!


書籍版はタイトルが変わりまして


「食料生成スキルを手に入れたので、異世界で商会を立ち上げようと思います 1」


となっております(サブタイトルに少し変更を加えた形です)


書籍版は改稿を経て、web版を読んでくださっている方々にも楽しんでいただける内容になっていると思います!


また、これに伴って、web版のタイトルも次回の投稿をめどに、上記のものに変更したいと思います。


こうして書籍化することが出来たのも皆様のおかげです。

心より感謝申し上げます。


これからもどうぞよろしくお願い致します!

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