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第137話 海に行ってみよう

遅くなってすみません!!

 次の日、


「それじゃあ、またの」


 レイは街の外へと向かっていった。


「いなくなっちゃいましたね。少し寂しいです」


 サラがしょんぼりした顔をする。


「またすぐ会えるさ」


 レイの場合物理的に飛んでこれるからな。


「それもそうですね……」


「さて、今日は砂浜に行ってみよう」


 今日は街の南側にある砂浜に行く予定だ。


「はい!これも楽しみにしてました」


 サラの顔が笑顔になる。切り替えが早いな。


 ちなみに、レイはそれほど海に興味を示さなかった。


 まあ、水属性のドラゴンだからな。海にも数えられないぐらい行っているのだろう。


 そう考えると、レイはほんとにシーフードカレーを食べるためだけに来てくれたんだな。


 ありがたいというか、なんというか……食欲って偉大だ。



 ーーーーー



 靴で浜辺に行くのは嫌だったので、サンダルを靴屋で購入することにした。


 とある店に入ってみると、サンダルが豊富に取り揃えられていた。


 ソルーンにもサンダルはあったが、ここの方が多いな。


「目移りしますね」


 サラがサンダルを手に取りながら悩んでいる。


「リュウさんはどれがいいと思いますか?」


 サラが俺に聞いてきた。


 ヤバい、正解を出せる気がない。


「そうだな……これなんかいいんじゃないか?」


 俺が手に取ったのは甲の部分が革の紐で編み上げられたサンダルだった。


 中央部分には青色の石がついている。


 聞いてみたら、ガラスの球らしい。


「可愛くていいですね。これにします!」


 よかった。チョイスは間違っていなかったみたいだ。


 俺もシンプルなサンダルを購入して、店を後にした。



「いい眺めだ!!」


 俺たちはサンダルに履き替えた後、浜辺へと到着した。


 綺麗な砂浜の先には水平線まで綺麗な海が広がっている。


 海からくる風も涼しいし、最高のロケーションだ。


「わーーーー!」


 サラが大きな声をあげながら、波打ち際へと走って行った。


「ちょ、ちょっと待って!!」


 俺も慌てて追いかける。この行動は予想外だ。


「冷たくて気持ちいいです!」


 サラは打ち寄せる波に足を付けてはしゃいでいた。


 子供みたいだな。


 まあ、俺も初めて海に行ったときにはこんな感じだったかも。


 俺も海に足を入れてみる。ひんやりしていて癒されるな。


 遠くを見ながらぼーっとしていると、


 パシャッ!


 サラが海水をすくって俺にかけてきた。


 サラの方を見ると、悪い顔をしている。


 俺もサラに水をかけかえす。


「やりましたね!!」


 そこからは、水をかけあって遊んだ。



 ーーーーー



「すいません、はしゃぎすぎました」


 砂浜に戻ってくると、ずぶ濡れになったサラが顔を真っ赤にしながらそう言ってきた。


「いや、俺もすまん」


 水を掛け合うとか、大人とは思えない行動をとってしまった。反省しているし、穴があったら入りたい。


 まあ、暑いから服もすぐ乾くだろうし、引きずらないでおこう。


「じゃあ、ここからが本番だな」


 今日の目的は砂浜に並んでいる出店の調査だ。


 まあ、海の家みたいな感じかな。


 屋台を出すとなったらここを確認しないわけにはいかない。


「色々な店がありますね」


 飲み物、食べ物色々な店が揃っているな。


「そこのお2人さん、冷たい野菜はいるかい?」


 屋台のおじさんが見せてくれたのは冷やしトマトだった。


「一つください!」


 サラが即座に注文する。


「はいよ!」


 おじさんがサラにトマトを手渡した。


 サラは大きく口を開けて思いっきり頬張る。


「んー!!しょっぱい口の中にトマトはさっぱりしていいですね!」


 満足そうにうなずいている。相変わらずの豪快な食べっぷりだ。


「お兄さんはこれをどうだい?」


 俺に見せてきたのは、ビールの樽だった。


 ……買いましょう。


 おじさんは、氷の入ったジョッキにビールを注いでくれた。



「クーッ!!」


 俺は買ったビールを一気に喉の奥へと流し込む。


 浜辺のビールは子供には味わえない大人の楽しみだ。


 今までの人生の中で一番美味しいかもしれない。


「クーッ!」


 ……横でサラもビールを飲んでいた。


 2人して完全に満喫しているな。


 まあ、こういう一日もありだ。


 他にもパスタだったり、肉の串焼きだったり食べ物も色々食べ比べてみた。


 食べ物系は塩味が強めのものが多かった。暑くて汗をかくからだろう。


 そうなると、ビールがさらに進むわけで……



「リュウさーん……もう……飲めましぇん!!」


 夕方には完全にサラができあがっていた。


「じゃあ、帰るか」


 お店も一通り見てみたし、そろそろいいだろう。


 俺が立ち上がると


「リュウさん……歩けません」


「はいはい」


 俺はサラをおんぶする。置いていくわけには行かないからな。


「リュウさん海の方に行きましょう!!」


 サラが俺の肩越しに指差す。


「もう帰ったほうが……」

「いいえ!行きましゅ!」


 サラが言うことを聞かない。仕方がないな。


 俺はサラを背負いながら海の方へと向かった。


「あははっ!海だー!」


 サラが酔っぱらって俺の背中で足をバタバタさせる。


 危ないから注意しかけたその時、


 サラのサンダルが脱げて遠くへと飛んで行ってしまった。

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