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第134話 ケンドット商人ギルドへ行こう

 俺たちは店を出ると、商人ギルドへと向かった。


 ケンドットの商人ギルドは2階建ての石造りの建物だった。


 ソルーンのように高い建物ではないが、敷地の面積は広いので規模としては同じぐらいかな。


 それと、この街の建物はソルーンに比べて全体的に階数は低い。


 海の近くだから風が強いこととかが関係しているのかも。


 俺たちは商人ギルドの中に入り、受付のところへ行く。


「いらっしゃいませ。商人ギルドへようこそ」


「すいません、サート商会というものですが」


「確認いたしますね」


 受付の人が、手元にある紙をめくっていく。


「サート商会のリュウ様ですね。お待ちしておりました。ただいま担当の者にお繋ぎいたします。お座りになってお待ちください」


 10分後


「ようこそゼーベル領ケンドット商人ギルドへ。私の名前はミアといいます」


「サート商会会長のリュウといいます。よろしくお願い致します」


「ではご案内いたしますね」


 ミアさんに連れられて、会議室のような場所へと通された。


「改めまして、ギルド職員のミアといいます。本日はお越しいただきありがとうございます」


「会長のリュウです」

「副会長を務めておりますサラです」

「レイである」


 こちら側も軽く自己紹介をする。


「お話はソルーン商人ギルドの方より伺っております。サードマーチャントでソルーンのスタンプホルダーに他を圧倒する速さでなったとか」


「ええ、おかげさまで」


「そのような商会にお越しいただきこちらとしても光栄です」


 それから、色々と説明をミアさんから受けた。


 商人ギルドそのものはソルーンの商人ギルドと変わらないため、事務的な仕組みはほとんど変わらなかった。


 それ以外にも、この街の基本的な情報について教えてくれた。


 それに、何か相談事があったらミアさんが担当してくれるらしい。ありがたい限りだ。


「何か質問はございますか」


 一通りの説明を聞いた後、ミアさんが聞いてきた。


「あ、そうだ。これを渡していただきたいのですが」


 セレド様から渡された手紙だ。


「これは……フストリア領のセレド様からのお手紙ですか。これを領主様にお渡しすればよろしいのですね。かしこまりました。届けさせていただきます」


「それと、もう一つ手紙をお願いします」


 渡したのは俺がレナーテさん宛に書いた手紙だ。


 ソフィア様の誕生日会の時に来たら連絡してほしいといってくれていたので、セレド様のお手紙と一緒に出すことにする。


「レナーテ様とお知り合いなのですか!さすがソルーン領で成功を収めている商会の会長ですね。こちらもお渡しいたします」


 俺たちは手紙を託すと、商人ギルドを後にした。



 ーーーーー


 その後、宿へ戻り、夕食を食べる時間になった。


「お、夕飯は魚みたいだな」


 出てきたのは魚のソテーだった。


 何の魚かはよく分からないけど、味としてはサバに似ているな。


 身も全然パサパサしていなくて、脂の乗った美味しい魚だった。


「こうやって魚を身近に食べれられるのはいいですね」


 サラが美味しそうに口へ運ぶ。


「ああ、ここにいる間は沢山食べたいな」


 この機会を逃すわけには行かない。


「そういえば、これからどうやって行動しよう」


 まだ詳しくは決めてなかったな。


「そうですね……この街を色々見た後に規模は小さくていいので、何か屋台で商売でもやりましょう」


 街の人との触れ合いも情報収集として大事だし、俺たちの滞在費用を稼げる。一石二鳥だ。


「屋台か」


「久しぶりですよね」


 この世界に来て最初にやったことは屋台でパンを売るところからだったもんな。


 初心に戻って屋台をやるのもいいな。


「ああ、また二人から始めよう」


 新しい場所でのスタートにはそれがふさわしい気がする。


「はい!」


 とりあえずの方向性は決まったな。



 ーーーーー



「ところでお主、あの約束は忘れてはおらぬよな?」


 横にいたレイが俺に質問してくる。


「約束?」


「しーふーどカレーじゃ!妾はそれを楽しみにここに来たのじゃ!」


「あ」


 そういえば、レイがここに来た理由はそれだったな。


「もう忘れるでないぞ!」


 レイがほっぺたを膨らませて怒る。


「悪かったって。そしたら、市場を見に行こう」


 商人ギルドのミアさんの話によれば、漁港の近くに市場もあるらしい。


 そこで魚も販売しているみたいだ。


 この世界の魚介類がどうなっているのかはかなり気になる。


 昼に食べたスープに入っていた貝もカラフルだったからな。


 他にも面白い食材はあるはずだ。


「面白そうですね!私も見に行きたいです」


 サラもノリノリだ。


 そこで色々見て、シーフードカレーに使う食材を考えていこう。


「うむ、楽しみにしておるぞ!」


 よかった、レイも機嫌を直してくれたみたいだ。

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