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第114話 踊ってみましょう

「そうですか……では特訓をしましょう!」


 サラが笑顔で宣言した。


「特訓?」


「はい、やっておいた方がいいと思いますよ」


 パーティの中で、ダンスをやる場面があるらしい。


 まあ、苦手な人だとかは休憩することが出来るらしいが、踊れるに越したことはないみたいだ。


「ちなみにサラは踊れるの?」


「私もそれなりには踊れますよ」


 一応習ってはいたらしい。


 貴族の娘なわけだからまあ当たり前か。


「じゃあ、教えてもらおうかな」


 こういう場で新しい人と知り合うことが出来るみたいだし、チャレンジしてみよう。



 ーーーーー


 次の休み、ソルーン・バーガーも定休日だったので店で特訓することにした。


 収納魔法を使って机をどかしてスペースを作る。


「では。まずは基本の動きから覚えていきましょう」


 サラから足の動きをレクチャーされる。


 前後左右に動くシンプルなものだった。


 サラの動きを見ながら真似てみる。まあこれぐらいなら出来るな。


「それでは今度は一緒に動いてみましょう!」


 サラと手をつなぎながらやってみる。


 2人でやるとなんかダンスっぽくなるな。


 そこからは一緒に踊りながらターンだったり色々な動きを教えてもらった。




「1、2、3、2、2、3……はい!これで一通りですね!」


 サラから一通り基本的な動きを教わった。


「リュウさんは筋もいいですし、これで大丈夫だと思いますよ」


 後は動きの組み合わせらしく、当日まで練習すれば間に合うだろうとのことだ。


「ありがとう。助かったよ」


 これで恥はかかなくてすみそうだな。


 休憩がてら収納魔法から冷たい水を取り出してサラに渡す。


「まさかリュウさんとソルーン城で踊る日が来るなんて思いもしませんでしたよ」


 水を飲んだサラがそんなことを言い出した。


「それに今回はサート商会としてですから。より嬉しいです」


 誕生会に招待されるってことはそれなりの成果を残せているってことだからな。名誉なことだと思う。


 それもこれもサラをはじめてとしたみんなのおかげだな。


「そういえば、父と姉から手紙が届いたんです」


 サラのお父さん、つまり男爵様なわけだが、サラの予想通り今回の誕生日会にも招待された。


 誕生会の2日前にソルーンに来るみたいだからその時に会おうという話らしい。


 同じくジャスティン様とルナさんもマイマイ村から来るらしく、久しぶりにサラの家族が集まるみたいだ。


 まあ、サラのお兄さんたちは領地に残る役目があるから来れないらしいけどね。


「父も母もリュウさんに是非お会いしたいとのことでしたよ」


「なんか緊張するな」


「大丈夫ですよ、そんな怖い人じゃないんで」


 まあ、それなら心配しなくていいかな。


「姉さんの方もまた会いたいと言ってました」


「うん、楽しみにしてるよ」


 マイマイ村のその後とかも気になるし、話は聞きたいな。


 そういえばレイは元気にしているだろうか。


 そんなことを考えていると


(リュウ、聞こえるか)


 頭の中に声が響いた。


 とっさに周囲を見渡すがサラ以外には誰もいない。


(聞こえておるか?)


 あ、これ念話か。となると……


(レイか!!久しぶりだな!)


 マイマイ村を出て以来だから懐かしく感じるな。


(お主のカレーは毎日食べさせてもらっているぞ。やはり飽きぬのう)


 レイとは竜の契約の代わりとして、カレーを渡している。


 屋台を一つレイに渡しているからね。


 というか、まだ毎日食べてるの?


(もうレイの体はほぼカレーで出来てるんじゃないか?)


(そんなことはないわ!たまに……たまーに別のものも食べておるからの)


 念話で伝わるぐらい嘘が下手だな。


(それで、今日はどうしたんだ?)


 レイの方から念話をかけてくるってことは何か用があるはずだ。


(そうじゃそうじゃ。今度ジャスティンとルナがお主の街に行くらしいの)


 マイマイ村の人とは定期的に交流しているらしく、今回のソフィア様の話も聞いたらしい。


(それでの、妾もついていくことにしたのじゃ!)


 せっかくなら俺の店にも行ってみたいらしい。


 それは嬉しいな。


(俺も歓迎するよ、みんなに紹介したいし)


 せっかくならメンバーにもレイの事を知ってほしいからね。


(リュウならそう言ってくれると思っておったぞ!)


 予定としては2人と一緒にやってくるみたいだ。


 ジャスティンやルナさんは誕生会が終わったらすぐに村に戻るらしいが、レイはこっちでゆっくりするみたいだ。


(それじゃあ、また近くなったら連絡するぞ)


(ああ、待ってるよ)


 そういうと念話が切れた。


「リュウさんどうしました?」


 サラが心配そうにこっちを見ている。


 そうか、サラからすれば急に黙ったもんな。


「今レイから連絡があってな。レイもこっちに来るみたいだ」


 サラに今相談した事情を話す。


「え!?そうなんですか!それは楽しみですね」


 サラも嬉しそうだ。


「ああ、これでまたみんなに会えるな」



 ますます楽しみになって来たよ。

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