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第102話 歓迎会

 ケーキ工房が完成するまでにはドルホフさんから2週間かかると言われたので、待つことになった。


 それまでに一つやりたいことがあるんだよな。


「サラ一つ相談があるんだけど」


 事務室にいたサラのところへと向かう。


「どうしましたリュウさん?」


「新しく入った人たちの歓迎会を開かないか?」


 俺とサラがマイマイ村に行っていた頃に新メンバーが入った関係で、やるタイミングがなかったがそろそろ開催したいなと思った。


 ケーキ工房が出来たらまた忙しくなるからね。


「確かにいいですね。みんなを知るいい機会になると思いますよ」


「よし、早速企画しよう」


 折角なので全員参加の会を計画することにした。


 みんなの日程を確認したうえで3日後の夜、定休日の前日に店を休んで開催しようということになった。


 定休日にやるとみんなの休みを減らすことになるからな。それは避けたい。


 場所はソルーンバーガーの2階だ。あそこが広さとしては一番ちょうどいい。


 そして、カインやクトル、マリーに頼んで料理の手配をする。


 みんな任せて欲しいと快諾してくれたよ。


 新メンバーが喜んでくれることを期待しよう。



 ーーーーー



 3日後の夜、歓迎会を開催する日になった。


 午後6時、早めに店を閉める。


 新しく入った人たちには事務室で待機してもらい、準備を開始する。


 その後は2階の机と椅子を移動させて細長いテーブルみたいな形にした。


 ホームパーティとかでよくある感じかな。


 テーブルの上にカインのお手製のスパゲッティやサラダ、ローストビーフと言った様々な料理から、クトルが作成したケーキまで沢山並べられる。


 マリーさんもお手製のクッキーや手料理なんかを作ってくれたよ。


 あとは創造魔法から果物類、ビール、ワインと言った酒類も準備した。


 まあ、今サート商会で出来る最大限のおもてなしって感じかな。


「これ、計算したら……」


 サラがそうつぶやく。


「そこは気にしなくていいよ」


 今回は歓迎会だ。盛大に行きたい。


「よし、入ってきてもらおうかな」


 ハンナに頼んで連れて来てもらう。



 扉を開けて新しく入ったメンバーがスタッフゾーンから出てきた。


 みんなテーブルに並んでいる料理を見て興奮している。


 自分で言うのもなんだけど、結構豪華だと思うよ。



 新メンバーが一列に並んだところで歓迎会を開始する。


「みんな、サート商会に入ってくれてありがとう。みんな知っていると思うけど、会長のリュウだ。これからよろしく」


「副会長のサラです。マイマイ村から戻って来てみんなが働いているところを見てきたけど、とても頼りになる人達だと思います。今後ともよろしくお願いします」


 俺とサラが挨拶をする。


 その後は、カイン、ハンナ、クトル、エマ、ショーン、アレンと初期メンバーの自己紹介が続く。


 いよいよ、新メンバーの挨拶の順番になった。


「ニールと言います。まだ色々分からないところもありますがよろしくお願いします」


 最初に挨拶したニールはかなり童顔の男の子だ。


 顔立ちはアジア系のだね。


 雰囲気としては優しいお坊ちゃんと言う感じだ。


 話を聞く限り、サラと違って貴族というわけではないみたいだ。


「拙者は名前はジェフと申す。冒険者をしていたが事情によりこのソルーン・バーガーで世話になることになった。よろしくお頼み申す」


 2人目の男の人はジェフという名前の俺より年上、と言っても30前半ぐらいの男の人だった。


 冒険者をしていたが、怪我をしたのを機に冒険者を辞めてこの街で暮らすことにしたらしい。


 ちなみに、しゃべり方は武士みたいだが方言なだけで日本は関係ない。


 文化もだいぶ違うみたいだ。


「ブランドンです。ここのハンバーガーが美味しくてここで働くことを決めました。よろしくお願いします」


 もう1人はブランドンと言う名前だった。


 屋台でやっていた時から通ってくれていたから覚えているよ。


 ブランドンは調理スタッフとして頑張ってくれる予定だ。


「セシルです。分からないことも沢山あると思いますが頑張ります!」


 セシルはこの街の魔法学院を卒業した頭の良い人らしい。


 スキルは「魔法具師」で、魔法具の製作が得意とのことだ。


 当然この商会にいる人の中で一番魔法が得意ということになる。


 俺もサラもスキルが偏っていると言えば偏っているからな。


 カインも料理特化だし。


 なんでそんな人がうちに入ったかと言うと、ソルーン・バーガーの評判を聞いて、自分も役に立ちたいと思ったかららしい。


 ありがたいことだし、今後活躍してもらえるようこっちも頑張りたい。


「マノンです。調理班として入りました。精一杯頑張ります!」


 マノンは明るい茶色の髪をした可愛い系の女の子だ。


 今後、ケーキ作りをするクトルをサポートしてもらう予定だ。


 最後にカミラと言う女性の挨拶を終えて、全員の自己紹介を終えた。


「よし、それじゃあみんなグラスをもって」


 お酒等それぞれみんなが飲みたいものを準備して俺の言葉を待つ。


「みんなの今後の活躍を祈って……乾杯!」


「「乾杯!」」


 みんなでグラスを合わせる。


 宴会の始まりだ。

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