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ミーちゃんの好きな話題・その2
その2ですが、1を読む必要は一切ないです。
賑わう街の、小さなカフェにて。
「この新ケーキ、なかなかおいしいです。93点」
「ミーちゃんの採点ってなにを基準にしてるんですか?」
「クリームの量、そしてフルーツの量ですかね」
「それって、甘ければなんでもいいんじゃ……」
「ヘレナはセンが恋しいのです」
「ちょっと。それケーキと関係ないですよね」
「ヘレナの妄想はケーキのように甘いのです」
「してませんよ、そんな妄想っ!」
優雅にフォークを操るスイミーは、とても上機嫌だ。
やはり休日は、甘いものと恋バナに限る。
「へいへ~いヘレナ。そろそろセンに告白したらどうなんです。『毎日あなたでシてます』って」
「ミーちゃん?私がいつまでも無抵抗でいると思ってる?」
「…………うぷぷ、冗談です。うぷぷぷぷ……」
でも、あんまり調子に乗ると良くない。
突っ込み過ぎるのではなく、スレスレの所で出たり入ったりするべき。
それが彼女のポリシーなのだという。
しばらくこんな感じで。




