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異世界で現実的に生活する彼  作者: レノン
妖精の国② 幼馴染
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犯人探し

凄く久しぶりの投稿になりますね。

私は医者にナナシを任せてキオと故郷に飛んだ。獣人族の村をさらに奥に進んだ所にある密林。その中にある古代エルフが残した遺跡が私の住んでいた村だ。


「あ、ピル!見えて来たよ!」

「な、なんか気まずいなぁ……」


遺跡は所々崩れていたり、植物でひび割れていたりと見た目はかなりボロボロだが、その遺跡を突き破る大きな大木があり木で作ったツリーハウスが沢山ある。


そんなツリーハウスの一つから誰かが飛び出して来た。髪は私と同じく栗色だが瞳は紅色。長い髪を後ろで一つに結びこの辺りならではの白い服を着ている。


「お姉ちゃーーーーーん!!」

「あ、あはははは……久しぶり」


私の妹、名前はミアだ。

「みんな死んだ死んだって……」

「あーもう泣かない泣かない、ほら……ってうわっ!?鼻水吹いて!」


私は泣きつくミアをなんとか引き剥がし一緒に家に入った。


「良かったぁ……もう、ホントに心配したんだから!」

「あははは、ちょっと怪我しちゃっててね。人間に助けてもらった」

「え!?人間に!?変な事されてない!?大丈夫!?」

「いやもう全然!普通に楽しく過ごしてたよ。それに新しい弓も作ったし」


母が人間に対して驚きを隠せないのは無理もない。人間からしたら妖精は金のなる木同然なのだ。その気になれば暗殺だって簡単にやってのける。


私も最初ナナシにあった時はちょっと怖かった。何をされるか分かったもんじゃない。


あの村の人達があまり妖精に興味が無い人達で良かった。



「それよりさ、私が死んだって誰に聞いたの?」

「ロロだよ。あの子が狩から帰った時報告したんだ。ピルが途中でカエルに食べらるたって」

「ロロ……か。分かった。ちょっと用事があるからみんなによろしく!」

「え!?もう!?ちょっとピルーーー!?」

「ちょっ!ピルーーーー!?」


キアと母が私の名前を叫ぶが既に私は家を飛び出しロロを探しに行っていた。


彼が居そうな場所は見当が付いている。




「やっぱりここにいたか……」

「ゲっ!ピル!?」

「その反応、やっぱりあんたか」

「あ、いやこれには深い訳が」

「ほほ〜。聞いてあげても良いけど、あんたが私を殺そうとしたなんてみんなが知ったら……」

「ち、違うんだ!!あれは殺そうと思ったんじゃないんだ!!信じてくれ!!」

「じゃあ信じたとしよう。他にどんな理由があったのかな?」

「それが分かれば苦労はしないよ!!」

「は?」


何を言っているんだロロは……?自分でも理由が分からない?


「よ、よし分かったお互い落ち着こう。まずはロロが私を撃ったのは本当だね?」

「あ、あぁ。本当だ」

「でもそれはロロの意志ではないと?」

「多分そうだ」

「あんた、ホントに大丈夫?」

「い、いや、真面目に何であんな事したか分からないんだ。声がしたんだよ。頭の中で。俺じゃないだれかの」

「声?」

「あぁ」

声?自分の頭の中でするなんて……まさか魔法にでもかかってたのか?


「これにそう言われたんだ。こいつに」

「は?指輪に?」

「嘘じゃない、ホントだ。それからはよく覚えていないんだ。ホントなんだ!」


そう言ってロロは右手人差し指にはめている銀色に輝く指輪を見せて来た。

読んでくれている方々、本当にありがとうございます。

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