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異世界で現実的に生活する彼  作者: レノン
妖精の国② 幼馴染
40/42

再開、幼馴染

すみませんでした。めちゃくちゃ遅くなりましたね。

言い訳しますと、歯が痛くてもだえ苦しんでました。はい。

もう意味不明ですねw

これからもよろしくです!

「あ……ひさしぶり……」


 真上から降りてきたその男の妖精は私を見るなり抱きついてきた。


「会いたかったよぉ! いったいどこに行ってたんだよぉ」

「ちょっとね、ベイル草原でいろいろあったの。町はどう?」

「ピルが死んだって大騒ぎになったよ、あとピルの家族が泣いてたよ早く会いに行って上げなよ」

「は!? 私死んだことになってるの!?」

「え、う、うん」


 待て待て待て、確かに私はあの日ベイル草原で狩の最中に誰かに撃ち落とされた。しかも置いてかれた。だけど普通なら捜索隊くらい出してくれてもいいんじゃないか? 昔、友達が迷子になった時なんて聖堂の騎士団を捜索に向かわせてくれたあの村長さん。今回は何故こうも早く私が死んだと決め付けたのか……


「そろそろ良いかな? 苦しいんだけど?」

「あ! あわわわわごめん! つい……」

 ようやく私から離れた彼は顔を真っ赤にして何やらもぞもぞしていた。何かの幼虫の真似か?

 この男はキオ。私と同い年の幼馴染だ。銀髪で目は茶色い。全体的な印象が薄い奴だ。


「ところでさ、いつから私は死んだことになってるの?」

「ピルがいなくなった日からそうなってたよ」

「じゃあ誰が最初に言い出したの?」

「え、あ、ん~と……誰だろ……」

「……役立たず」

「そ、そんなぁ……」

 へこんでる奴はほっといて私はこれからまず何をしたら良いのかを考えることにした。まずは町に戻り私が生きてることをみんなに知らせなくてはいけない。そしたら次は私が死んだという情報を最初に流した奴を突き止めなくてはいけない。おそらくそいつが私を殺そうとした犯人だろう。


「ピル? 早く町に帰ろうよ?」

「待って、私ある人間に助けられて今まで生きてたんだけど、その人間が病室で寝たきりで……」

 私はナナシと出会いここまで来た経緯を全て話した。私はどうも説明がヘタクソなので時間がかかってしまったが、一応要点は理解してくれたのか、うんうんうなずいている。

「そのナナシって人の顔、僕も見てみたいな」

「良いけど、なんで?」

「い、いや、なんとなく」

 男の考えることはわからないな。私はキアをナナシの元まで連れて行った。



「け、結構整った顔立ちだね……」

「そうなの?」

「うん、少なくとも僕なんかよりは……」

 そういってベットに寝ているナナシの上を飛び回り観察するキア。男が男を見つめるってなんか気持ち悪いな。私はベッドの横にある小さな戸棚の上からそれを見ていた。


 しばらくしてキアが私の横に降りてきた。

「確かに置いて行くのもちょっと戸惑うよね……ハハ」

「でしょ~? 起きてから記憶が曖昧だと後々面倒だし、罪悪感わくのも嫌だし」

 もし変に記憶の残ってる状態で目覚めたら探しにくるかもしれない。森から走って村に戻るほどの行動力がある奴だ。何されるかたまったものじゃない。

「やっぱりピルは優しいんだね」

「ん? なんか言った?」

「フフッ……何も?」

 何? 何で背背笑いするの? 気持ち悪いよ?



「話は聞こえたよ。私が見ているから行ってきなさい」

「い!? いつの間に!?」

 どこからともなく医者が現れた。


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