記憶の世界
短いにも程があるだろ‼
ってくらい短いですが、考え抜いた結果なので……
勘弁して下さいm(_ _)m
俺は真っ白い空間に一人浮いていた。
その真っ白い空間には様々な俺が浮いており、全ての俺が目を閉じ、深い眠りに着いている。
「あれに近づけば良いのか」
この真っ白い空間に入る前医者に言われた。真っ白い空間には様々な俺がいて、それに近づき吸収すれば記憶は戻る。
何ともめんどくさいやり方だ。
とりあえず、見た目的に一番幼い俺にもがく様に何とか近づく。すると、目の前の幼い俺が、俺の中に煙の様に入って来た。
そして思い出した。
これは幼稚園の記憶だ。
始めての遠足。
俺はまだ4歳だ。ウキウキで山道を歩き、小さな野菜畑に向かっていた。誰よりも元気に歩く姿を、先生達も笑顔で見守る。懐かしい。
次に思い出したのは……運動会? だろうか。
20メートル走で銀メダルを取った。
ほかにも多くの記憶がよみがえった。
同じようにいろいろな俺に近づき、吸収していく。そして最後の一人に近づこうとしたとき。
「おい、お前、何か大事なこと忘れてないか?」
大事なこと? 初めて口を聞いた俺に俺は驚くが、何か意味深なことを言うものだからついつい考え込んでしまう。忘れてないかと問われても俺にはまだ最後の記憶がない。
「大事な事ってなんだよ?」
とりあえず聞いてみる。
「まぁ、良いか……」
そう言った俺は煙になり俺に吸い込まれた。
その瞬間、思い出したくなかった嫌な記憶が蘇った。
間話って感じです。
記憶の世界の話はこれからもちょくちょくあります。




