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異世界で現実的に生活する彼  作者: レノン
自宅を作ろう!
16/42

現状を知る彼

トントントンッ!  ドンドンドンッ!


カンカンカンッ!   

 

「何が出来立てホヤホヤだよ、、、まだできてねーじゃん!!!」

 

 丘の上から村らしきものが見えるのだが、ただ草原に作ってる途中の家があるだけである。

 みんなせっせと働いているが人数が少ない。見る限り、家が5件あるのだが、1つの家に3人程度だ。そこへ材料を運んでいる人も合わせると、1件につき5人だ。


 少ない、少なすぎる。


「これは偽の情報をつかまされましたね」

 ピルはそう言うが、ただの偽情報だけじゃない。なにか裏にあるはずだ。キオや、ネルナのように小さい子やぼろい衣服の者がほとんどだ。

「まずは情報誌収集から始めて、後のことはその後で考えよう。集合場所はこの丘な」

「分かりました」

 ピルと俺、テガーとキオとネルナで分かれて情報を集めることにした。

 テガーは二人と同じくらいの男の子に変身した。髪が赤いのは気にしない気にしない。


「あのー、ここは何ですか? 村だと聞いたんですが」

 休憩中の威勢の良さそうなおっさんに聞いてみた。肩までありそうな髪を軽く束ねた金髪。微妙に伸びた髭がワイルドなおっさんオーラを醸し出してる。


「あー、最近多いんだよね、村だと聞いてここにくる人」


「「へ?」」

 はもった。

「どういう事だ?」

「どっかの誰かが噂を流したんだよ、「この辺りに出来たばかりの村がある。早く行けば家が手に入る」そんな噂を信じた人がこの辺りに集まってきたんだよ。事実、ここには何にも無かったんだ」


なるほど、キオとネルナもその騙された一人という事か、、、俺もだが。

さらにおっさんは続ける。


「ここに集まったのは身寄りのない子供達や爺さん婆さん、難民だ。俺も職を失いここに来たんだが、最初は森と建設器具くらいしか無かったんだ。だから俺のような力仕事を出来る奴らで『みんなの家を作ろう!』って事になって、今ここにいるわけだ。何なら君らも仕事するかい? まだ家もそんなに出来てないし、自分達の家を作る事も出来るぞ?」


「なるほどな、考えておくよ。またな」

「あれ? あんちゃん? もしかしてその肩にいるの妖精かい?」

「そうだけど?」

「へぇー、始めてみたよ。妖精をつれてるなんて珍しいな」

「そうか?」

 

 そんなに珍しいのか? 俺なんて大群見たぞ?


「名前はなんてんだ?」

「ピルです」

「ピルか、いい名だな!」

 ピルは第一印象は良いんだな。俺と会ったときもそんなに悪いイメージは無かった。


「それじゃ、またな! あんちゃん」

「あぁ、またな」


 なんともよくしゃべる人だったな~、多分ここの事半分くらい分かったんじゃないか?


「なぁピル、妖精って珍しいのか?」

「まぁ、人間からしたら珍しいかも知れませんね。我々は基本的に人間とは接触しませんから」

「ふーん、じゃあお前を狙う輩とかいるの?」

「さぁ、それは知りませんが、、、」


 夕暮れ、俺たちは丘に集まった。


 さぁ、みんなの情報を合わせてみよう




俺「そーいや最近まともな物食ってないな」


ピル「肉食べたじゃないですか!」


俺「お前は肉があればいいのか、、、」


ピル「私は肉が大好物なんです! なにか問題ありますか?」


ネルナ「妖精さんかわいい!」


俺「こいつのどこが、、、」

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