表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

61/100

4章登場人物まとめ&用語まとめ

【新規登場人物】

マーピープルの女将衆

 ブラウ村の漁師の奥さんたち。全員が水属性。毎年の内職で鍛えた腕で見事にライス酒を作り上げた。マーピープルは女性の方が魔力も精神面も強いので、漁師たちは彼女たちに頭が上がらない。


エイシア・アニエス・フォン・ブリュンヒルデ(220歳)

 金髪緑目の純血エルフ。ブリュンヒルデ家の長女で第二子。シエルの腹違いの姉。長男のイスカと仲が悪い。次男のエイミールは双子なのでほどほど。三男のシエルは完全なおもちゃで、シエルが子供の頃はよく泣かしていた。でも、嫌いなわけではなく、むしろ生まれに同情している。わかりにくいツンデレ。高飛車が服を着て歩いているような性格だが、貴族らしい矜持も持ち合わせている。非常に魔力量が多く、ブリュンヒルデ史上初の七属性持ち。政治能力にも長けているため、次期皇帝に内定が決まった。


シェーラ・リッカ(17歳)

 リッカ領の第三公女。姉が二人いる。甘色の髪とチョコレート色の目をした美少女で、光と雷属性持ちのヒト種。コリンナと双子みたいにそっくり。破天荒な公爵と侍女に囲まれて苦労している。乳姉妹として、一番そばにいるものとして、コリンナのことは心から大切に思っているが、立場があるので一歩引かざる得ないことを歯痒く思っている。


アラン・リッカ(44歳)

 泣く子も黙るリッカ公爵。ラスタ国王は親戚。エルフの血を引く金髪青目のヒト種。ただ、無属性なので魔法は使えない。故に魔法に強い憧れを持ち、アマルディの魔法学校を人一倍支援している。コリンナとシェーラを魔法学校に入れたのも、自分にはない才能を伸ばしてあげたかったから。好奇心旺盛で、政治家よりも商人に近い。道化師のような振る舞いは全て演技。シエルが成長して、更にしたたかになると公爵みたいになるかもしれない。亡き妻を今も愛している。


北の伯爵(28歳)

 色々とやらかしまくった伯爵領のボンボン。風属性のヒト種で、飛竜の魔物使い。正式名称はクロード・ディアス・フォン・アルガストリ。代替わりしたばかりで領地の地盤を固めたいという想いが強く、新顔の癖に自領の経済を脅かすシエルを忌々しく思っていた。クラーケンに破壊されたマーピープルたちの故郷を再建しなかったのは、増えすぎた飛竜を養うため。今は牢の中で、二度と会えない飛竜たちを想って涙に暮れている。なお、今後も名前は出ない。


イスカ・ティリウス・フォン・ブリュンヒルデ(280歳)

 金髪緑目の純血エルフ。ブリュンヒルデ家の長男で第一子。家族の中で唯一母親に似ている。そのせいか、尊敬する父親に似ている弟妹たちにコンプレックスを抱いている。非常に真面目で、決して仕事ができないわけではないが、いかんせん他者より秀でた能力がなく、持ち前の差別主義と傲慢さと融通の効かなさから周囲の人間に嫌厭されがち。特に妹のエイシアとは仲が悪い。シエルのことは目の上のたんこぶみたいに思っている。妹と弟たちが優秀すぎて捻くれているとも言える。

 

【新規用語】

ライス酒

 ライスを原料にして作ったお酒。元の世界でいう日本酒。初代聖女が好きだったこともあり、ルクセンの各地に酒蔵が存在する。中でも、エルネア教団が作る『聖女の祝福』という銘柄のライス酒が有名。精ライス具合によって、吟醸酒や醸造酒など名称が分かれるところは日本酒と一緒。グランディールでは貴族や富裕層向けの大吟醸と、ライト層向けの純ライス酒の二種類を作っている。


ラスタのお雑煮

 新年に餅を七つ食べると寿命が伸びるという言い伝えがあり、年末になると雑煮作りに勤しむラスタ国民の姿が見られる。餅を入れるスープは土地によって様々で、育ってきた環境の違いからよく喧嘩が勃発する。魔法学校は潮汁。餅が属性の色になぞらえて着色され、スライム雑煮と言われるようになるのはもう少ししてから。由来は間違いなくサーラ。

 

ルクセンの年越しにゅうめん

 おそらく初代聖女が広げた風習。年末ににゅうめんを食べると寿命が伸びるという言い伝えがあり、この日ばかりは平民も貴族もこぞってにゅうめんを食べる。たまに混入する色付きのにゅうめんに当たったら、翌一年はいいことがあるとされる。ラスタのお雑煮とは違い、スープは白だし一択で、具材はなんでもいい。


フールー風邪

 元の世界でいうインフルエンザ。主な症状は高熱、頭痛、関節痛。名前の由来は愚者(フール)から。この世界ではまだ特効薬が存在しないので、罹患したら解熱剤を飲んで寝ているしかない。医者泣かせの病気。

 

飛竜

 竜と呼称されるが、実は鳥の魔物。見た目はオオミミヨタカに似ている。体毛の色は属性により様々。強い風の魔力を持ち、背中に生えた翼でどこまでも飛べる。非常に仲間愛が強く、基本的に群れで行動する。温厚で滅多に人を襲わないが、産卵期や子供に飛び方を教える「渡り」の時期になると気性が荒くなり、縄張りに近づくのは危険となる。


魔生物

 古いダンジョンに潜ると一体や二体はいる動く人形。数々の研究論文が残されているものの、未だ発生原因ははっきりしない。現時点では魔法で生み出した土人形(ゴーレム)みたいなものと仮定されているが、実は長期間強い聖属性や魔属性に晒されたモノから発生した種族。つまり、デュラハンやエルフの人形版。生きているので、もちろん意思も感情もある。アマルディの領主館の地下ダンジョンにいた個体は、持ち主からダンジョンを守れとお願いされていたのでサーラたちに向かってきただけ。寝食は必要なく、魔力さえ尽きなければ生きていける。

何故、長男のイスカではなく次男のエイミールが後継ぎなのかは、エイミールが優秀だからという以外にも理由があるのですが、それは6章にて。


5章はそれほど長くならない予定です(まだ書き終わってない)。どうぞ、引き続きよろしくお願いいたします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ