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紡いだはずの絆 with ユイガ



 - 祇峰唯芽(ぎみね ゆいが) -


 21歳で茶髪ロングの女子大学生。


 優秀な頭脳を持ち、家事も料理洗濯まで全てこなす。


 その万能さで何年も寝たきりの母の代わりをしてくれていた。


 ただし、どこか掴めない……というより何も掴めない性格をしている。


 そこから生まれ出るからかい言動で、何度僕をイラつかせて来ただろうか。


 でもその言動は母のことで暗くなりがちな祇峰家に何度も明るさを取り戻してくれた。


 いつも笑顔でいて僕らの心を照らす、あの家の太陽のような存在。


 どれだけ腹が立っても、嫌いになるわけがなかった。


 誰よりも家族を愛し、誰にでも愛される。

 

 

 

 そんな彼女は……

 



 僕らの姉で、


 僕らの家族で、


 僕らの母親代わりで、


 僕らの十年以上の絆で、そして……












 裏切り者だ。

 











 「そんな……

 「そんな……



 「どう、して……

 「どう、して……



 「姉貴が……

 「お姉ちゃんが……



 「なんで……

 「なんで……



 僕たちはただただ途切れ途切れの言葉を投げ続ける。


 最も信頼していた人間の一人が、先の戦いの元凶であることを完全に認めたという真実は絶望でしかない。

 二人ともほとんど放心状態。ギリギリ正気を保っているだけだ。


 「母さんを、見送らせるんじゃなかったのか……? 」


 「世界より、家族が大事なんじゃなかったの……? 」


 昨日、僕らに姉貴が言ってくれた台詞を並べる。

 心からの言葉と思っていたのに、彼女がしたと言う行動はこれらと完全に矛盾したものだ。

 

 「それは今でも変わらないよ? ずーっとそう願ってる♡ 」


 姉貴は当然のように答えて矛盾を発生させる。

 僕らを動かしたあの言葉が嘘でなかったのは嬉しい。でもそう言ってくれるなら……、そう願ってくれるなら……、だったら……、


 「 自分で言うのもなんだけど、私はファミリーコンプレックスだからね♡ おっ、略したらファミコンじゃん♪♪ つまり私はファミコンお姉ちゃ…… 」


 「だったら、なんでっ!!!? 」

 「だったら、なんでっ!!!? 」


 僕たちは同時に叫びかける。


 「なんで、命を狙わせたっ!!!!? 」

 「なんで、命を狙わせたの!!!!? 」




  


 



 



 



 


 




 

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