認めないで it is unwanted truth
バサッ ……スタッ
空から7人目と8人目の超人二人が降り立つ。
白いマントに蝶ネクタイ。そしてシルクハットと目元の鋭いマスク。まるで怪盗だ。
ただ世間で知られる怪盗と違うのは……
「姉貴…… 」
「お姉ちゃん…… 」
その正体が既に明らかで、しかも身内であることだ。
「「それは正解っ♪ 」」 シュルッ……
マスクド・ユイガなる二人の彼女は、マントから右手を出してマスクを取る。
やはり、十七年間何度も見てきて、今朝も見たばかりの顔だ。
「「どう? 似合ってるでしょ☆ マントと言えば怪盗だと思ってねっ♪ 」」
姉貴は何事もなかったような態度を続ける。それに対して僕らはそんな平常じゃいられない。いられるわけがない。
「そんなことはどうでもいい……不正解って、どういうことだ……? 」
「ねぇ? 嘘だよね……嘘だよね、お姉ちゃん? 」
僕らは姉貴にさっきの言葉について問いかける。
でも……僕らは分かっている。
でも“不正解“ の示す意味はもう分かっている。
何を不正解としたのか、分かっている。
何が正しい真実なのか、頭のどこかでは分かっている。
ただの現実逃避だというのも分かっている。
分かっているが……
信じたくなかった。
それでも、発言を撤回して欲しかった。
否定に切り替えて欲しかった。
そんな一縷の望みにかけたかった。
だが彼女は……
「「どういうことも何もないよ? そのまんまの意味♪ 」」
撤回してくれない。
「「必死に無実を主張してくれたみたいだけどゴメンね……でも、ホントなの♪ 」」
否定もしてくれない。
「「槍の彼らに情報を渡したのは私っ☆ 市民病院への道にこの世界の原因となった男女二人のゾディアックがいるってね♪♪ 」」
むしろ肯定を始めてしまう。
あまりにも表情豊かに、あまりにも無情に……




