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神能 zodiac ability

  


 私は激痛の走ったお腹を抑えて、膝をつく。


 「ぐあっ、かふっ……み、見えなかった…… な、なんで……? 」


 今の今まで互角のスピードで、互角のパワーで、互角の戦いをしてたのに……


 『フハハハハッ!!見たかっ!! 俺たちの神槍技(しんそうぎ)!! 』


 「でも残念ながら見えなかったらしいぜ? まぁ、俺様たちのスピードは干支のゾディアック、イチだから当然だがな。」


 そう言いながら、目の前で槍を持っていない方の拳を引く。

 何をされたのかも見えなかったが、どうやら殴り飛ばされたらしい。

 多分、超人状態じゃなかったら確実に死んでるよ、この痛み……

 ・

 ・

 ・


 「あっれ? せっかく力使ったのにもうダウンか? 」


 「うっ、かはっ……、はぁ、はぁ…… 」


 クッソ、せっかく僕の勝機が見えたと思ったのに……


 「な、なにをしたんだ……? さっきまでそんなスピードじゃ…… 」


 僕は声を絞り出して、敵に質問する。

 痛みが治るまでの時間稼ぎでもあるが、単純に疑問だ。

 さっきまでの戦闘、手加減をしている様な様子はなかったはず……


 「は? そんなの決まってんだろ? コレが俺様の干支(ゾディアック・)神能(アビリティ)ってだけだ。」

 ・

 ・

 ・


 「ア、アビリティ……? 」


 必殺技的なものだろうか? ていうか”ゾディアック”ってこいつも私も同属ってことなの?

 何にしても、ゾディアック・アビリティなんてまた私の知らない単語……あれ? いや、待って。ゾディアック・アビリティ? それどっかで聞いた気も……


 「なんでしらばっくれるんだよ? その力使ってんならお前も持ってんだろ? 俺様の脚力超強化みたいな。 」


 そっか、最後に神様のあの子が言ってたんだ。”ゾディアック・アビリティ”って……

 ・

 ・

 ・


 そうだ。あの自称神様も最後に言っていた。”ゾディアック・アビリティ”と。


 アビリティは確か、ゲームとかでは“能力”って意味で出てきたはず。つまり……

 ・

 ・

 ・


 ……多分私にもこの身体強化とは別に、何かしら特殊能力があるってことなのだろう。

 おそらく敵もそれを使ったんだ。脚の強化という形で……


 でも、それなら私にとってのそれは何? それはどういう物で、どうやって使うの?

 ・

 ・

 ・


 ……いやアイツ、ギリギリでキーワードとかいうのを一つ言ってたな。それが僕の特殊能力のヒントになるのか?


 なんて言葉だったけな? 確か……

 ・

 ・

 ・


 



 “ジェミック・トゥワイス”

 “ジェミック・トゥワイス”






 ジェミニックの意味は知らないけど、トゥワイスはの意味は……

 ジェミニックの意味は分からないが、トゥワイスはの意味は……


 ……そっか、そういうことか。そういう力か。

 ……そうか、そういうことか。そういう力か。


 だけど、ホントにそんなこと出来るの?

 だが、ホントにそんなこと出来るのか?


 いや、でもこの世界のことを考えれば、きっとあり得ない話じゃない……

 いや、でもこの世界のことを考えれば、きっとあり得ない話じゃない……



 『黙っちまったが、まさかもう降参か? 』

 『黙っちまったが、まさかもう降参か? 』



 「おいおい、流石にそれはやめてくれよ? やっと面白くなってきたんだからなぁ? 」

 「おいおい、流石にそれはやめてくれよ? やっと面白くなってきたんだからなぁ? 」



 「フフッ、そんなわけないでしょ…… 」

 「ハハッ、そんなわけないだろ…… 」



 槍とその使い手の台詞を返しながら私は痛みを堪え、

 槍とその使い手の台詞に答えながら僕は痛みを堪え、

 

 近くに転がっていたアスファルトの破片を掴む。

 近くに転がっていたアスファルトの破片を掴む。



 「あん? そんな石ころで何するつもりだ? 」

 「あん? そんな石ころで何するつもりだ? 」



 使い方が合っているのかは、分からない。

 使い方が合っているのかは、分からない。


 だが、コレが逆転のきっかけになる可能性は高い。

 だが、コレが逆転のきっかけになる可能性は高い。


 どうせこのままじゃ、負けるんだからやる選択肢しかない。

 どうせこのままじゃ、負けるんだからやる選択肢しかない。


 後がない私は破片を持った右腕を大きく振りかぶり……

 後がない僕は破片を持った右腕を大きく振りかぶり……




 

「行くよっ!! ジェミニック・トゥワイス!! 」

「行くぞっ!! ジェミニック・トゥワイス!! 」





 教えてもらったキーワードを叫びながら、勢いよく敵に向かってぶん投げた。

 教えてもらったキーワードを叫びながら、勢いよく敵に向かってぶん投げた。

 


 『俺らに石投げってナメてんのかぁっ!? 』

 『俺らに石投げってナメてんのかぁっ!? 』



 「まったくだぜっ!! こんなもん打ち返して…… 」

 「まったくだぜっ!! こんなもん打ち返して…… 」



 敵は私の子供みたいな攻撃に呆れながら、槍で打ち返そうとする。

 敵は私のガキみたいな攻撃に呆れながら、槍で打ち返そうとする。


 だが……

 だが……





 “Twice complete”  ヴィンッ!!

 “Twice complete”  ヴィンッ!!





 「なにっ!!? 」

 「なにっ!!? 」



 『増えただと!!? 』

 『増えただと!!? 』



 そう、増えた。割れたわけじゃない。

 そう、増えた。割れたわけじゃない。



 私のグローブから英語の音声が鳴ると同時に、投げた破片が

 僕のグローブから英語の音声が鳴ると同時に、投げた破片が



 ()()()()()()()

 ()()()()()()()


 




 トゥワイスの意味は“二倍”。だから触れた物を二倍にする。コレがおそらく……

 トゥワイスの意味は“二倍”。だから触れた物を二倍にする。コレがおそらく……






 私の“黄道(ゾディアック・)神能(アビリティ)”だ。

 僕の“黄道(ゾディアック・)神能(アビリティ)”だ。




 



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