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渡り合う力 even battle Part2



 「……って、うわっ!!? 」


 さすがに考え込みすぎたようで、敵の脚がもう目の前にあった。 


 バッ!! ダンッ!!


 それに気付いた私は反射的にジャンプして、蹴りを避ける。


 「ヤッバ、危なかったぁ。」


 でも、こんなギリギリでも回避できる反射神経。

 今みたいな油断は禁物だけど、やっぱり私は超人化している。

 このグローブの与えてくれた力は本物だと、より強い確信を得られた。

 これならオサム君達を守りながらアイツと戦える気がする。

 よし、じゃあまずは二人から敵を引き離して、それから……って、ちょっと待って。もう、そろそろ着地したいんだけど……地面まだなの?


 未だ足裏が地面に触れないことに違和感を覚えた私は視線を下に落としてみる。


 「あー、なるほどね。そうだね。すごいね。これならもう一回言わせてもらおうかな。やっぱり私…… 」


 やっと私は念願の地面へと向かう。

 叫びながら。

 ()()()()()()


 「超人になってるううううううううううううううううううううううううううううう!!!」

 ・

 ・ 

 ・


 「やっぱ僕、超人化してるううううううううううううううううううううううううううううう!!!」


 ヒューーーッ、ズサァァァァ!!!!


 敵の蹴りをジャンプで避けた僕はなんとか地面へと着地するのだが……この落下感覚、何かのアトラクションかと思った。


 今の跳躍記録はおそらく縦にも横にも10メートル越え。

 助走もない軽い跳ねのつもりだったのに座り込むアユリさんを大きく飛び越す、高く遠い超ジャンプとなってしまった。しばらく空中に居座っていたあたり、跳躍というよりは半分くらい飛行の要素が強い気がする。


 「す、すごい…… 」

 

 「チッ、避けられたか。」


 しかも、数メートル先でアユリさんの驚き感心するような声と攻撃を躱された敵の舌打ちがはっきりと聞こえる。

 聴力まで強化してくれてんのか、このグローブ。

 それに加えて反射神経に動態視力、ジャンプ力……あっ、そういえばさっきの着地もこの力のおかげで怪我しなかったってことか? 普通、あの高さだったら骨折だったろう。


 『まぁ、俺のことは離してくれたからいいけどなぁ!! 』

 

 「うん、あの槍の声も遠くからでもちゃんと聞こえて……って、しまった。そうだった。」


 蹴りを避けた際、せっかくあの槍を掴んでいた右手を無意識に離してた。

 どうやら注意力は底上げしてくれていないらしい。

 ・

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 ・

 


 

 

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