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友情(仮)develop with 双利 Part1



 シュッ、ビュンッ!!!! ダンッ!! ズザンッ!!!


 「くっ、キッツイ……二人とも!! 僕の限界が来る前に今すぐ逃げろ!!!!」


 僕は攻撃を躱しながら敵の後ろで立ち尽くす二人に再度逃走を促す。


 「おいおいっ!! 他人の心配してる場合か!!!? 」


 ブンッ!! ビュンッ!!!


 攻撃が止む様子はなく、ひたすら僕はそれに対応する。

 しかしコイツ、マジで()()()()してるな。

 本気のスピードなら瞬殺できるのは明らかなのに、わざわざ僕がギリギリ避けられるかつ、反撃ができない微妙な速度を保って攻撃を続けてくる。

 そのおかげで緊張感が全く解けず、徐々に体力と精神力が削られていく。ただのバカかと思ったが、存外いやらしく策士的じゃねぇかチクショウ。


 「まだ”力”使わなくていいのかよ!? おぅらっ!! 」


 ビュンッ!!!


 「クッソ!! だから”力”って何の…… 」


  ガッ!!


 「なっ……!! 」


 ギリギリで後ろに飛んだ僕だったが、そこにあった石のせいで着地に失敗。バランスを崩しふらついてしまう。


 「しまっ…… 」


 ドンッ!!

 

 持ち直そうとしたが、耐えきれずとうとう尻餅をついた。

 ヤバい、ヤバすぎる。これじゃ次を避けれない。


 「おいおい、これで終わりかぁ!? 」


 なのにコイツはもう次の攻撃の構えだ……うん、終わった。せめて大怪我だけで済んでくれることを……


 「そろそろ”力”見せてみ、ろぉう!!?」ドカッ!! ガンッ!!


  直撃を覚悟し目を瞑つぶった僕の前で槍とは違う鈍い音がした。攻撃も僕にこない。


 「えっ、なにが……? 」


 目を開けると槍使いはおもいっきしガードレールにぶつかったのか、脇腹を抑えて蹲っている。

 代わりに僕の目の前に立っていたのは……


 「ほら、大丈夫か? 」


 僕に手を差し伸べるオサムだった。


 「なんで? ……逃げたんじゃ? 」


 「”なんで”って、そりゃ死にそうだったから、後ろから脇腹に一発蹴り入れてやった。」


 どうやら後ろからの不意打ちをかましたらしい。確かに助かったのだが……


 「でも、なぜ助けたんだ? 俺とお前は知り合いじゃ…… 」


 そう僕たちはお互いを知らない。いや、僕はほとんど同じ人間を知っているからまだいい。このオサムからすれば僕は完全未知の存在であるはずなのに、命がけの危険な場なはずなのに……


 「それはそうなんだが……まぁ、ツンデレ風に言うと、勘違いしないでよね。お前が死んだら、親友だと思ってるあっちの俺が悲しんじゃうのが嫌なだけなんだからね。だから別にお前のためじゃなくて結局自分のためなんだからね。……ってことにしといてくれ。」


 「どう言うことだよ。」


 言いたいとこもよく分からんし、気持ち悪いボケを混ぜるな。まるで友達との会話……そうか、友達か。


 「要するにお前は俺の友達だから助けるんだよ、()()()? 」


 逃げてる途中の気まずそうな顔と比べて、何かが吹っ切れたような爽やか顔でそんな台詞を吐く。

 まったく、こんなカッコつけ野郎に遠慮してた自分がバカみたいだな。


 僕は差し伸べられた手を掴んで立ち上がりつつ、


 「だったら頼りにしてるぞ、オサム。 世界を超えた友情ファイトだな。」


 「ハハッ。そのセリフ、ダッサ。」


 「うるせぇ、お前が言うな。」


 二人で敵に向かって拳を構えた。


 

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