超常を説く about the mysterious world 後編
「「性別が違う……? 」」
「「世界が……合体? 」」
4人に揃って”何言ってんの?” みたいな顔された。
そりゃ、すぐには受け入れられないか。
ちゃんと説明してやらないと……
「「つまりは、並行世界ってことかな? トシトシ&リンリン? 」」
ん? なんか妙に物分かりがいいな姉貴。
「えっ? あ、うん、そういうことだねお姉ちゃん。」
隣の彼女も少し違和感を覚えたようだが、まぁあれでも一応それなりの難関国立大学受かってる頭だからな。
流石の理解の速さってことか。
「そっ、並行世界。映画とかではパラレルワールドとも言われてるかな。」
「「あっ、パラレルワールドね。それなら小説で読んだことあるよ。確か違う時空?か何かに存在するもう一つ世界だよね。1つの世界から分岐して生まれるんだっけ? 」」
アユリさん達が詳しく説明をしてくれたのでその手間が省けた。
あともう台詞被りはもう気にしてないっぽいな。譲り出したらキリないし。
するとその説明を聞いたオサムが
「「でもそんなの空想上の話じゃないのか?」」
まだ納得はできないか。
この数時間で現実離れなイベントが起こり続けてるんだから無理もない。
説明の続きを……
「「おっ、謎解き必須のベタベタな質問だねぇ☆オッサムぅ♪ イイ浅はかっぷりだぁ、トシトシリンリンの謎解きに見応えが出てくるよ〜、褒めてあげる♡」」
突然割り込んでて来た姉貴はそれぞれオサムの頭をよしよしと撫で始めた。
美人女子大学生にニックネームでもてはやされるモテ男供も流石に思春期発動で顔を赤らめる。
”浅はか”とか”ベタベタ”とか褒められてんのか馬鹿にされてんのかわかんないけどな……って、うわっ!?
「……何で膨れてんの? 」
突然隣から黒いジェラシーオーラを察知した。
僕は明らかに不機嫌になっているオーラの主に質問すると
「い、いや膨れてなんかないわよ? オサムくんがデレデレしてるからって別に…… 」
「まさかだけど、付き合ってる? 」
「ち、ちがう!! まだよっ!! 」
「まだ? 」
「いや、それは……その……っもうイイでしょ!? こんな話!!」
はいはい、分かりました。そういうことなんですね。そっちの世界ではそうなんですね。
察しました。察しましたよ〜。結局どこでも僕は思春期なんですね。
「「な〜んか探偵役は立て込んでそうだからぁ、4人にはパラレルである証拠を見せて上げよっか?」」
「「「「えっ、そんなのあるんですか?」」」」
何故かアッチで姉貴が仕切り出してる。
ってか、そんなんあるのか?
やっぱなんか変なんだよな。事態の飲み込みが早いっていうか……
「「じゃあ、アユリンにオッサムぅ♪ せーのっ、で自分が恋して……だと片方困ちゃうか、仕方ない。自分のお友達してた方の”祇峰フタリ”を指差してみて☆ 早速いくよ〜♪ せ〜のぉっ!!」」
なるほどその手があったか。
そして姉貴の言葉に戸惑いつつも4人はそれに従い……
僕に二人、隣の彼女に二人が指をさした。
僕にアユリさんとオサム。
彼女にもアユリさんとオサム。
各自、同じセットがバランスよく。
……うん、予想通りだな。
指さした4人もその表情を見るにこれで理解したみたいだ。
「そうよ、この世界は”祇峰フタリ ”の性別で分岐した2つの世界……
「つまりは僕が女として生まれた世界と……
「私が男の子として生まれた世界……
「その二つの世界の人間だけが何故か融合してるんだよ。」
「その二つの世界の人間だけが何故か融合しちゃってるの。」




