祇峰双凛 meet 祇峰フタリ♂
省略部は順次追加 (時期は未定)
目の前の男の子を見つめる。
私とは違う頭に、違う顔、違う制服に違う性別。
やっぱり頭から足先まで“私”じゃない。”自分”じゃない。”祇峰双凛”じゃない。
私とは似ても似つかない完全な男子学生。
なのに、さっきこの男の人は私から分裂し、同時にこう名乗った。
”祇峰フタリ” と……
「ホ、ホントに、だ、誰なの? あなた…… 」
私は目の前の不思議人物に正体を尋ねる。
「いや、誰なの?と言われても祇峰フタリとしか答えようが…… そっちこそ誰なんだ? 」
しかし、2回目の名乗りのみで質問を投げ返された。
仕方ない。じゃあ、私から……と思ったけれど、
「わ、私も祇峰フタリとしか言いようが…… 」
いざ、“あなた誰?”と聞かれると答えるべきことがわからない。結局彼と同じような回答になる。
でも、同じ名前であるのは聞き間違いじゃなかったみたいだ。
つまり、“祇峰フタリから祇峰フタリが分裂した。”ってことに……あれ? 名前だけ見ればみんなと同じだな。
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「ど、どうして……? アユリ達と同じで私から私が出てくるんじゃないの?なんで?なんで男の子が? それに名前だけは同じって……」
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「……そっちが僕から出て来たんじゃないのか? それにアユリさんのこと……」
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「えっ、何言って……? あなたが私から出て来たんじゃ……それにアユリさんって言った? ちょっと持って、コレって…… 」
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分裂さ・れ・た・者と分裂し・て・き・た・者。
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やっぱりこれは分裂というより……
「パラレルワールド……?」
「パラレルワールド……?」
目の前の彼……いや目の前の”私”も同じことを考えていた。




