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終わるフタリ last destiny

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 「顔と腕にヒビ……!? 薄明さん、早く水で治療をっ!!!! 」


 「それが、治しても治してもすぐ同じヒビが出てきちゃって、どうしようもなくて…… 」


 「そんな……!! 神の力でも……!!? 」


 「ゴメンね。私、無力で…… 」


 「泣かないで、アユリ。さっきも言ったでしょ? あなたのせいじゃないわ。」


 「僕らのこれは怪我じゃなくていずれ来るはずだった運命だから。治せなくても仕方ないさ。」


 「運命って、お前らまさか…… 」


 「ああ、このままだと二人揃って消える。」

 「ええ、このままだと二人揃って消える。」


 「っ!!? な、なんで、そんなことに……? 」


 「んーと、話すと長くなるな。簡単に言えば、先延ばしにしてた運命のツケが回ってきたって感じだ。」


 「……どういうことだ? 」


 「まぁ、いずれ話すわ……話す時間を絶対に作る。そうなんでしょ? トシトシお兄ちゃん? 」


 「気持ち悪い呼び方をするな。」


 「えっと、つまり助かる方法があるってことか……? 」


 「私もまだ聞いてないんだけどね。でも、コイツは気付いて知ってるって。そうなんでしょ? 変態お兄ちゃん? 」


 「その呼び方も止めろっ!! アユリさんの前だぞっ!!? 」


 「それもそうね。じゃあ……」




 「信じていいんでしょ? フタリ? 」


 「……ああ。僕を信じろ、フタリ。」




 「……というわけでオサム、バトンタッチだ。後は僕らに任せろ。」


 「どういうわけだよっ!? そのひび割れ状態で戦う気かっ!!? 馬鹿なのか!!? 」


 「お前だって、その青黒い左手のまま戦うつもりか? 」


 「利き腕じゃないからいけるっ!! 」


 「お前も相当馬鹿だな。気づいたら、敵に鎧着られてやがったし。」


 「ヤメて、オサム君を悪く言わないで!! きっと彼は自分の実力を過信して隙が生まれだけなのよっ!! 誰だって、自信過剰はあるでしょ!!? 」


 「フタリさん、それフォロー? 」


 「いいから、お前は大人しくしてろって。僕らもボロボロな体だが、このヒビに痛みはないし。」


 「そうなのか……? 今も徐々に広がってるみたいだが…… 」


 「うん、動く分には問題ないわ。見た目はただ事じゃないだろうけど、オサム君は安心して治療してもらってて。ほらアユリ、また出番だよ。」


 「うぅ、ぐすっ……、ぐすっ…… 」


 「だから泣かないのっ。消滅回避は祇峰フタリがどっちもいないとダメだったらしいのに、片方無様に死にかけてたんだよ? 」


 「いや、お前守って死にかけた気がするんだけど。 」


 「自分の心守ったとか言ってたじゃん。とにかくあなたのおかげで私たちはまた動けるんだから、アユリが無力なわけないでしょ? 」


 「オサムも、時間稼ぎの噛ませ犬としては十分役に立ったぞ……あっ、今のお前だったら噛ませ蟹か。」


 「散々言ってくれるな。助けに来るんじゃなかっ…… 」


 「でも…… 」



 「二人とも本当に感謝してる。」

 「二人とも本当に感謝してる。」



 「あっ…… 」

 「あっ…… 」



 「僕らを思い出してくれて、ありがとう…… 」



 「私達を助けてくれて、ありがとう…… 」



 「死を待つしかなかった僕らに希望をくれて、ありがとう……! 」

 「死を待つしかなかった私達に希望をくれて、ありがとう……! 」



 「だから、二人が繋いでくれた祇峰フタリは二人揃って生きるよ。」

 「だから、二人が繋いでくれた祇峰フタリは二人揃って生きるよ。」


  

 「消える運命も…… 」 ザッ



 「この戦いも…… 」 ザッ





 「全部乗り越えてっ!!!! 」

 「全部乗り越えてっ!!!! 」





 

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