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二戦目 rematch 後編

 


 「おい、どうした? 隙だらけで、心ここにあらずって感じだったぞ? そんなんじゃ、せっかくの二対一も台無しじゃねえか。」


 私たちに迫っていた槍の脅威を掴み止めてくれた彼は、おそらく座り込む女の子を激励?するような言葉を口にします。


 「うっさい……、油断しただけよ…… 」


 「こんな時に油断って、お前それでももう一人の僕か? 」

 

 え? もう一人の自分? さっきの言い合いといい、この二人は何を話しているのでしょうか? 全く内容が読み取れません。


 「だから違う……、私たちはそんなんじゃ…… 」


 バッ……!!


 「油断してるのはオメェもだろぉ!!? 」


 「……っ!!? しまっ……!! 」


 何かを言い返したげだった彼女の言葉を遮り、敵が槍を持っていない右拳と共に声を上げます。言うまでもなくマズいです。ヤバそうな攻撃態勢です。

 

 「うおらぁっ!! 」ドカァッ!!!!


 「ぐはっ……!! 」ガクッ……


 一瞬、後ろの私たちに視線を向けてしまっていた彼は敵のパンチをお腹でモロに受けてしまい、その場で膝をついてしまいます。


 「ハハハッ!! 正に油断天敵ってやつだなぁ? 」


 「はぁ、はぁ……、珍しくちょっと合ってんじゃねぇか…… 」


 直撃を貰ってしまった彼は敵の間違い熟語に反応します。

 意識は失ってないようですが、息はとても荒い。彼もまた完全な無事ではないようです。


 「鴉根君、この子お願い。」ダッ


 「あ、ああ。」


 「君っ!! 大丈夫……!!? 」


 背中を向けてしゃがみ込む彼を見て、私はその近くに駆け寄って声を掛けます。

 中身が常識外れで見知らぬ超人だとしても、心配なものは心配です。咄嗟に体は動きます。

 

 「ああ……、問題ない。」


 「いや、強がらなくていいよっ!! 問題あるでしょっ!!? 」


 「じゃあ、ノープロブレム。」


 「それおんなじ意味だよ? 」


 「英語の方がなんか万全感あるだろ? 機械みたいで。」


 「あっ、それちょっと分かるかもっ!! 」


 「ハハハ……、突っ込みじゃなくて共感とは、さすがアユリさんだな…… 」


 え……? アユリさん……? さすが……?

 私はこの人の名前にも確信を得切れていないし、正確とかも全く分からない。でも何故か、この人は私の名前も性格も知ってる……てことはつまり……


 「やっぱり君、ずっと前から私と…… 「おいっ!! 無視すんな!! お前らのイチャコラは見飽きたんだよっ!! 」 シュッ……


 「あっ……!! 」

 「くっ……!! 」


 声がした上方向を見ると敵が私たちに向けて槍を振り上げていました。

 しかし、戦っていたこの彼も彼女も今すぐは動けません。きっとこれがトドメのつもりなのでしょ……


 バシュバシュバシュバシュッ !!


 『ん? おい!! ヤマトっ!! 前っ!! 前っ!! 』


 「っ!!? あれは……!! 」ブンッ…… パリン!!


 こ、今度はなんなのでしょう……?

 私たちの頭に槍が下されるかと思いきや、その直前に後ろから複数の発射音のようなものが聞こえてきました。

 そして、そのあとの音からして、敵はおそらくそれを撃ち落としたか破壊したみたいです……ってことはつまり、この敵に向けて鳴った発射音ということ? じゃあ、今のは……


 バッ、ダダッ!!

 バッ、ダダッ!!


 「残念だが、この四人はやらせない。」


 「だって、私たちが相手するんだもんっ!! 絶対に負っけないよぉ~♡ 」


 最初にこの彼の後ろにいた、クール男子とすごい髪形の女の子が家から飛び出してきました。

 そして私たちと敵の間に割り込んでくれます。よく見ると男の子の方は物騒にしか見えない銃みたいな武器を手にしてますが、この二人は多分……


 「味方だよね……? 」


 「もっちろん、トーゼンだよ!!」

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