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第15話 【家族の事】


 ギルドカードを受け取った後、俺は馬車に一旦戻り待機させておいた。ラルとライをギルドの中に連れて行き従魔登録をすることにした。


「はい、それでは従魔登録をしますので、一度先程お渡しした。ギルドカードをお出しください、それと従魔登録には1匹に付き5銅貨必要ですのでそちらもお出しください」


「はい」


 俺は、受付の人が言うとおりにギルドカードと2匹分の10銅貨を渡した。その後、受付の人から2枚のカードを貰い、種族名と名前を書く欄が有り、それを書いた後受付の人に渡すと作業に入った。そして、それが終わると俺にギルドカードを返した。


「従魔登録が完了しました。そちらの、ギルドカードに従魔達を登録しました。もし、従魔が暴れたりした場合に関しましては持ち主のレイディア様が処罰される事になりますので注意してください」


「はい、分かりました」


 そこで、ギルドカードを受け取ると階段の方からグランさんとリッドが現れた。俺は、受付の人に「ありがとうございます」と言って2人の方へと歩いて行った。


「レイ君、聞いたよリッドを倒したんだね。」


「ええ、まあそうですけど、あの試合の時リッドは本気じゃなかったよな?」


「当り前だ、俺はこれでもBランクの強さなんだ、Bランクが加入試験に本気を出したらいけないんだよ。だから、規則として加入試験をする試験員はステータスを下げるアイテムを付けさせられるんだよ」


(やっぱり、剣術の割に筋力との差が激しいと思ったよ)


「それじゃ、ギルド登録を終わった事だし、今日は依頼を受けず家に帰ろうか」


「分かりました。ラル、ライ帰るからこっちに」


「わう」


「ぴ~」


 ギルド内を見渡していた。ラルとライを呼び寄せ、ライを抱きかかえ馬車に戻った。馬車にラルとライを乗せ俺も乗ると、後ろからリッドも乗って来た。


「あれ?リッドも来るの?」


「ああ、ちょっとなグランと話すことが有るんでな、まあ、話事なんて分かると思うがレイの事なんだが」


「そうか、まあいいや。なぁ、リッドただ乗ってるのも暇だし俺の家族の事教えてくれないか?」


「ん?ああ、そうか、そうだな教えてやるか…」


 その後、俺の今世の家族の事は今現在ハッキリと分かっていないからリッドに聞いた。前世の時は早くに母さんも父さんも亡くして婆ちゃんに(爺ちゃんは、親が亡くなる1年前に亡くなっている。)育てられて、中学の時に婆ちゃんも病気に罹り、中二の頃から俺は1人暮らしをしていた。だからか、俺は今世は家族を大事にしたいと言う思いが強くなっている。

 リッドから聞いた家族の話は凄まじかった。俺の母親は、昔から魔法の使いとして有名で魔法ギルドではいくつもの魔法を編み出したらしい、魔力も今は分からないがその時で3000は超えていたらしく、8年経った今は冒険者もやって現役の魔法使いとして今も成長し続けている。

 父さんは、剣術や魔法は全くと言っていい程ダメだが、その代わり武術が得意だとリッドは言った。父さんは、唯一使える魔法【身体強化】と武術を合わせ技は凄くリッドより強いと言っていた。そして、なんと父さんはAランクの冒険者だと聞いた。(母さんは、Cランクでもう少しでBランクだと教えて貰った)

 そして、兄達は今この国(ここで、知ったんだが今俺が居るのはナロウディ王国という場所だった。グランさんの領地は王国から少し離れているらしい)の学園に通っているらしい、そこに行けば兄達には会えるが今は兄達も長期休みに入っていて兄達も俺の事を探しているらしい…


(ってか、俺普通に受け止めていたんだが、俺の家族ってどうやって俺が生きてるとか分かったんだ?だって、俺家族の目の前で黒竜に飲み込まれたんだぞ?)


 俺は、今更になってそんな疑問を抱き目の前にラルを撫でているリッドに聞いた。


「なぁ、リッド」


「んっ?どうした、まだ家族のこと聞きたいのか?」


「ああ、それなんだが、何で俺の家族は俺が生きてるって分かったんで?俺、家族の目の前で黒竜に飲み込まれたんだぞ?」


「ああ、その事か、それはな…家に帰ってから話そう。ここじゃ、誰かに聞かれたらヤバい事だからな」


「??何か、ヤバいのか?まあ、家に帰ったら教えてくれるなら良いか…あっ、そうだリッド俺が作ったクッキー食べるか?」


「クッキーってアレだろ、パサパサしてて喉に詰まるやつだろ俺苦手なんだよ。」


「ああ、俺が作ったのはパサパサもしてないし、甘くておいしいぞ」


「甘いって、レイここらじゃ砂糖は貴重なんだぞ、そんなわけないだろ」


(やっぱ、ここらじゃ砂糖は貴重だったのか?まあ、俺も運よく砂糖の原産である実が沢山なっている所を見つけたおかげで砂糖を大量に入手できたんだよな…この世界じゃ、塩は普通に海水から作れたんだが、が砂糖は実から作れたというのが凄くビックリしたがな…)


「まぁ、だまされたと思って食ってみな、喉に詰まった時様に飲み物も用意しておくから」


 俺は、クッキーと木の実ジュースをリッドにあげた。リッドは一口クッキーを食べると美味しかったのか出していたクッキーを半分平らげた。ジュースも飲んでそっちも用意していた容器の半分以上を飲み干していた。途中、御者台で馬車を動かしていたグランさんからも欲しいと言われたのでアイテムバックからグランさん用に前に置き、家に帰るまでクッキーとジュースを食べながら行った。

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― 新着の感想 ―
[一言] ステータスで圧倒してるのに押されるのは意味がわからないですよ?例えば、象の方が力が圧倒的に強いのに蟻が力で象と張り合うみたいな事が出来るみたいな感じになりますよ?例えが下手なのでごめんなさい…
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