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何かをして欲しいなら、先にそれをするべきだ

 大学生から今までずっ、と塾の講師をアルバイトをやってきた。しばしば思うのは、中学生〜高校生というのは、ほんとに相手のことを見ているということである。


 あるとき、新人の先生がやってきた。体育会系で、元気な先生だったが、一ヶ月もすると生徒にからかわれ、友達扱いをされていた。普段は丁寧な接し方をする生徒ですら、その先生を呼び捨てにしたり、その先生に対して強い物言いをしていた。僕は、その塾で半年ぐらい講師をしていたが、そういう目にあったことはないし、そういう扱いを受けることはなかった。新しい先生は、明らかに生徒から下に見られていた。生徒に教えるのもままならない状態であった。(少なくとも、僕の目にはそう見えた)。


 どうしてだろうと観察していたら、わかったことがある。それは、生徒が先生を友達のように扱う以前に、先生が生徒を友達のようにあつかっていた。悪く言えば、その先生が生徒を下に見ている。これでは、生徒が先生を信頼しないのも当然だし、話を聞く気にもならないのは当然だ。どうして友達である先生に何か教わる気になるだろうか。


 生徒は、ほんとうに人間を見ている。「この人は下に見ていいのか」「友達に見たいに扱っていのか」と観察してる。先生が友達のように接すれば、生徒も友達のように扱う。それに誘われて、真面目な生徒も友達の目を気にして、同じように接する。


 しかも、その先生の場合、敬意を欠いた友達扱いであったから話はややこしい。友達みたいな関係であっても、「〜さん」と敬称をつけたり、丁寧な言葉遣いをすれば、お互いに適切な距離を保て一定の礼儀が生まれる。しかし、その先生の場合は、あまりにも生徒との距離が近かった。その上、自分は近く接したいが、相手からは敬意がある接し方を求めていたようだ。これはあまりにも都合が良すぎないか。


 敬称をつけて呼んでほしいなら、まず自分が敬称をつけて名前を呼ぶしかない。丁寧な言葉遣いをしてほしいなら、こちも丁寧な言葉を使うように気をつける。そうすれば、相手もそれに応えてくれるものだ。なぜなら、「してもらっているから、こちらもしないと」という応酬の念が湧くからだ。

 

 もし、上下関係を持ち出したり、年齢差をもちだして、相手にそう強いてるなら、表向きは敬意をもった態度をしてくれるだろう。しかし、裏で呼び捨てにされるのがオチではないだろうか。


 相手に優しくしてほしいなら、先に自分から優しくするしかない。僕には、それ以外にいい方法が思いつかない。なかなか、難しいが・・・。




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