銀河の警察24時:初夏ウォーズ その1
時は5月、所は遠い辺境にあるタフネス星。
その名の通り、タフな住民が暮らしている星だった。
何故ならこの星は、剣と魔法が生きるファンタジーな星だ。
モンスターが闊歩し、冒険者が冒険して宝探しとかしてる国だらけだ。
銀河同盟に加入し高度な科学文明と接触した結果、剣と魔法と科学が混ざった。
そんなタフネス星は、星そのものが統一されておらず王政と王政から逃れた
西部開拓時代のアメリカみたいな国の寄合いで運営されている。
タフネス星の国家の一つ、アップルランドの宇宙港に一隻のシャトルが着陸した。
シャトルから降りた人々の中に、荷物を持った二人のカップル。
ララとサニーもいた、サニーはアカデミアの制服だが
ララは、騎士鎧を身に纏っていた。
「ララ、金属探知機に引っかからないの?」
自分の常識で聞くサニー。
「問題ない♪こう見えて私はこの国では聖典騎士の・・・」
ララが良いかけた所で、職員に呼び止められた。
「お客様がた、こちらへご同行願います。」
そして二人は、別室でお説教を受ける事になった。
「本当にごめんなさい!!」
サニーがあやまり、ララは泣いていた。
「・・・・・うう、法改正なんて嫌いだ!!」
ララが国を出てから、法律が変わったらしい。
出迎えに来ていた、ララの父親の部下の人達も平謝りだった。
騎士団の皆さん、赤い軍服と言う礼装で出迎えてくれるはずが
ララにより台無しであった。
迎えの車両がドナドナと、宇宙港を出ると地球の中世ヨーロッパに似た
石畳の街を進むが牧歌的な雰囲気も台無しだった。




