銀河の警察24時:流星刑事ラブラドール その5
翌日、サニーとララはそれぞれ手術台の上に寝かされていた。
「・・・・・ガジェットの受領って、何するんですか!!」
サニーが手術室の外のオペレートルームにいるサーラ教官に向かって叫ぶ。
サニーの隣の手術台ではララが楽しそうな顔で寝ていた。
するとスピーカーから解説が聞こえる。
「クルセイド型を装着するガジェットは、あなた達の脳にチップで埋め込むわ。」
さらっと言う教官。
この時代、技術の発展により様々な人体強化や改造などが発達。
生物本来の機能を失わずに、改造手術が可能となっていた。
腕一本切り落とされるような重症が、ワンコインで元通り再生するなど当たり前。
肉体から記憶や意識を切り離し、新たな肉体にインストールなども可能である。
「これは、バックアップをしたり紛失や悪用を防ぐ為の措置よ私達を信じて。」
サーラ教官が語る。
そしてサーラがコンンソロールを操作し、サニーへと催眠ガスを噴霧する。
マニピュレーターで特殊なバイオチップをサニーとララの脳に注入する。
バイオチップは、チップと名がついているが液体状の機械生命体だ。
脳に浸透する事でプログラムされた活動を開始する。
すなわち、人体の改造だ。
ララとサニーは、スーツ適合の為の生体強化改造を施された。
目が覚めたサニーは、自分の目にRPGのようなウィンドウが映る事に驚く。
「・・・・自分がゲームキャラになった気分だ。」
ララを見ると彼女のステータスが表示される。
サニーは、好奇心に負けてララのステータスを見てしまった。
その内容は、ピンク色過ぎてサニーは雄の部分が起動した。
ララも目覚めた後、改めてサーラ教官から説明がされる。
「改めて、適合手術お疲れ様。」
「RPGみたいです、教官♪」
ララは嬉しそうだ、入学式の時ファンタジーな騎士姿で出会ったのを思い出す。
「自分の力が制御できるようになったのは、良かったかな?」
ウィンドウを表示するとスキルやパワーの所にサニーの能力が表示される。
「早速、装着させていただきますコールアップ!!」
ララが叫んで、右腕を突き上げるポーズを取る。
すると、どこからともなくクルセイド型ポリスメタルが現れる。
ララとサニーは、光の球となりハート形バイザーの中へと吸い込まれた。
頭部のハート形のバイザーがピンク色に輝き、火が灯る!!
クルセイド型ポリスメタルがビシ!!バシッ!!
・・・・っと、手足を動かしてポーズを取った!!
やったのはララである。
「流星刑事、参上!!・・・・・そういえば我々のコードネームは?」
ハートのバイザーの左半分が点滅しララの声が響く。
「知らないでやってたのかよ!!」
バイザー右半分が点滅しサニーがツッコむ。
「装着は成功ね、二人のコードネームはラブラドールよ。」
サーラ教官が告げる。
「・・・・ラブラドール、私はサニーの愛が・・・・♪」
「いや、そういう意味とかないから!!」
ララがボケればサニーがツッコむ、一つの体で夫婦漫才!!
今ここに、新たな流星刑事ラブラドールが誕生した!!




