第91話 一段落
3人は荒らされてはいたが、取り敢えず車の救出には成功した。
ボンネットを開けたり内部を確認したが、辛うじて大半ではなかった。
タイヤは齧られたせいで穴は空いていたので修理は必要
ボンネット内部は、素人目線でバッテリーの部分が外れているだけで他は問題ない感じに見えた。
車内は、物が散乱していたが目立った損傷は無かった。
「これはもしや、パンク修理だけでいけるか?」
瀧山講師は、甘い見立てで被害をみて見ぬふりをしていた。
「一段落したらエンジンが掛かるかだけでもみましょう」
辻本さんがそう言うと瀧山講師は徐に運転席に座る。
バッテリーから外れている線はつけ直していたのでそれだけならエンジンは着くはずだ
「ついた!エンジンが付いた!ナビに電源が入ってる!」
奇跡的にエンジンはかかった。
「バックモニターはしんでる…」
「と、取り敢えず大丈夫そうでよかったですね。
一応、車屋さんにも診てもらいましょ」
斑鳩は落ち着かせる
「そうね。動いたけど走って事故したら状況悪化するだけだしね」
瀧山講師は、意外と聞き分けは良かった。
「少し離れて続けて狩り尽くしましょ」
「そうね。ここで戦えばワタシの車が被害を受けかねないわ」
そういうと、3人は駐車場から離れた所で又スキルを使いホーンラット退治を始めた。
車騒動から、2時間後でようやく施設を含め
ホーンラットの出現が0になった。
受付のオバチャンに連絡して施設周辺のホーンラット退治が終わった事を伝えた。
暫くすると受付のオバチャンが帰ってきて
四人は施設内に入る
「あら〜随分荒らされたわね。
ダンジョンが消えたから後片付けして終わりだと思っていたけど、後片付けが大変そうだわ」
「そうですね…」
施設内は、書類や売店の商品が散乱していた。
こちらも幸いな事に、電気系のケーブルは齧られていない様で、電気は普通についていた。
「これからどうしよっか〜」
「そうですね」
するとオバチャンが、ダンジョン協会に連絡したら人を寄越すみたいに言ってたと聞かされる。
「帰りは協会の人に乗せて貰えるのかな?」
帰りを心配して聞いてみると
「乗せて貰えるはずよ、それと事情聴取はあると思うわ」
「小さくても長年放置されてたダンジョンみたいだし、報酬も期待できるわね」
それから、3人と受付のオバチャンはダンジョン協会の人が来るのを待っていた。




